アメリカの大学に通う100万人もの留学生は、熱心に勉強することの大切さをわかっている。しかし、運動の得意な、この日本人留学生にとっては、フリースローやドリブルの修練も大きな利益をもたらしてきた。

彼の名前は渡邊雄太さん。神奈川県出身のジョージ・ワシントン大学3年生だ。日本人バスケットボール選手として初めて、全額支給のスポーツ奨学金を受けてアメリカの名門大学に通っている。彼のチームは昨春、全米規模の有名な大会で優勝したが、身長2メートルを超える、この21歳の若者は、ショットブロッカーとしてチームの勝利に貢献した。さらには、全米バスケットボール協会(NBA)でプレーすることも夢見ている。

渡邊さんはアメリカの大学にスポーツ奨学金で通っている留学生の一人で、授業料、住居費、食費をすべて免除されている。アメリカの選手と同様、留学生たちも一定の学業成績を収めなければならないが、英語の習得については大学側が支援している。

アメリカでは、陸上競技、テニス、水泳、アイスホッケー、ゴルフ、バレーボールなどの監督たちが、広くあまねく選手をスカウトする。ランキングトップの大学生のテニス選手は、アメリカ以外の国々の選手が占めている。傑出した女性のボート選手の多くは外国人である。

オハイオ大学との試合でドリブルをする渡邊雄太さん (AP Photo/Eugene Tanner)

オハイオ大学との試合でドリブルをする渡邊雄太さん (AP Photo/Eugene Tanner)

 

渡邊家は皆、バスケットボールの才能に恵まれている。両親はプロの選手だった。息子の雄太さんは、かつてジャパン・タイムズ紙で「選ばれし者」(the chosen one)と呼ばれ、日本では多くのファンがいる。スポーツ・イラストレイテッド誌が、後にNBAの偉大な選手となるレブロン・ジェームスについての特集記事でこの言葉を用いたことはよく知られている。ジェームスはこのとき、まだ17歳だった。

渡邊さんは「最高です。すごくうれしい」と語った。

今年ジョージ・ワシントン大学を卒業したパトリシオ・ガリーノは、2016年リオ・オリンピックにアルゼンチン代表として出場していた。2020年には日本でオリンピックが開催される。渡邊さんは、この東京大会で日本対アルゼンチンの試合が行われ、ガリアーノと対戦することを楽しみにしている。

NBAには100人の外国人選手がいるが、そのリストに名を連ねるには、現在89キロの体格を鍛えて、さらに筋力をつけなければならないことを渡邊さんは自覚している。

彼は若いスポーツ選手へこのようにアドバイスする。「努力を続けてください。僕は今アメリカ暮らしを楽しんでいますが、苦しい時期もたくさんありました。とりわけ渡米したばかりの頃は、英語が全く話せず辛かったです。体力面でも、精神面でも準備を整えておきましょう」

もちろん、留学生にとってアメリカの本当の魅力は、スポーツではなく学問の分野だ。自然科学、工学など、さまざまな分野の学位取得についてはこちら:life at U.S. collegesEducationUSA(英文のみ)