LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)という言葉は知っていても、「LGBTI」に関しては初めて聞く人もいるだろう。

私たち人間のおよそ2000人に1人は、生まれつき生殖系の構造に変異がある、もしくは男性あるいは女性を特定する染色体パターンが一般的なものと合致していない。LGBTIの「I」が表す「Intersex」(インターセックス)とはこのような人を指し、男性、女性のどちらとしても認知できるし、あるいはいずれの性にも属さないと認知することも可能だ。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーと同様に、インターセックスの人たちも認知、平等、人権を求め、多くの場所で闘っている。

インターセックスであることは、思っているほど珍しいことでないが、外見から判断がつきにくい。思春期になるまで自分がインターセックスであることに気づかない人もいる。

インターセックスの人たちは独特の生物学的な特性を持って生まれる。よって自らに与えられた性別と相いれないトランスジェンダーの人たちとは異なる。皮肉なことに多くのインターセックスの人たちは、トランスジェンダーの人たちが求める外科手術やホルモン治療を自らの意思に反して受けている。

インターセックスやインターセックスの人たちが直面する問題について「北米インターセックス・ソサエティ」(Intersex Society of North America)や「インターアクト・ユース」(Inter/Act Youth)といった団体が支援している。詳細はそれぞれのサイトで。

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2015年6月19日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。オリジナルの英文はこちら:https://share.america.gov/what-does-it-mean-to-be-intersex/