今ワシントンで入手困難のチケットといえば、伝説のアーティスト草間彌生の展覧会チケットです。鮮やかな色のかぼちゃや水玉模様、つり下げられた球体で埋め尽くされた鏡張りの部屋は、来場者を草間ワールドへといざないます。

スミソニアン博物館群の1つ、ハーシュホン美術館で開催されている展覧会「Infinity Mirrors」(無限の鏡)が、見る者に「無限空間に踏み込んだ錯覚」を与えるのは間違いありません。毎週、オンラインで配布される無料の事前入場パスは、瞬時になくなります。事前パスを手に入れられなかった人の中には、当日パスを入手しようと開館の何時間も前から並ぶ人もいます。

今回の展示会では、狭い展示室に入ることができない障害者や車椅子での来場者に、仮想現実で楽しめるヘッドマウントディスプレーを貸し出しています。これはスミソニアンにとって初の試みです。

1929年に長野県松本市に生まれた草間さんは、現在、東京で生活しています。1958年から1973年までは、ニューヨークを拠点に活動していました。2014年には、来場者数を基準とした「最も人気のあるアーティスト」に選出されました。ワシントンでの「無限の鏡」展示会は5月に終了しますが、その後は2019年までアメリカ、カナダの各地を巡回する予定です。

展示会で見られる6つの部屋やその他のオブジェのいくつかを紹介します。並ぶことなく、ご覧になれますよ。

“Dots Obsession — Love Transformed into Dots” (ハーシュホン美術館)

“Dots Obsession — Love Transformed into Dots” (ハーシュホン美術館)

遊び心がある彫刻、絵(ハーシュホン美術館)

遊び心がある彫刻、絵(ハーシュホン美術館)

「無限の鏡の間 愛はとこしえ」(ハーシュホン美術館)

「無限の鏡の間 愛はとこしえ」(ハーシュホン美術館)

「バイオレット・オブセッション」(ハーシュホン美術館)

「バイオレット・オブセッション」(ハーシュホン美術館)

“Aftermath of Obliteration of Eternity” (ハーシュホン美術館)

“Aftermath of Obliteration of Eternity” (ハーシュホン美術館)

“Life Repetitive Vision” (ハーシュホン美術館)

“Life Repetitive Vision” (ハーシュホン美術館)

「オブリタレーションルーム」(ハーシュホン美術館)

「オブリタレーションルーム」(ハーシュホン美術館)

KUSA1018-1280-2

「南瓜へのつきることのない愛のすべて」(ハーシュホン美術館)