ムンバイで「女性に対する暴力撤廃の国際デー」を祝う女性 (AP Images)

ムンバイで「女性に対する暴力撤廃の国際デー」を祝う女性 (AP Images)

女性と少女の少なくとも3人に1人が生涯に暴力か虐待の被害者になる。まだこれでも常軌を逸していると思わない人がいるのであれば、これはどうだろう。

  • 5人に1人の女性が、生涯に性的暴行または性的暴行未遂の被害者になる。
  • 15歳から44歳までの女性のうち、暴力によって死亡した、または体に障害が残った人の数は、がんによって死亡した、または体に障害が残った人とほぼ同数である。
  • 性器切除の影響を受けて生活している少女と女性は現在、推定1億2000万人にのぼる。

このような恐ろしい統計があることから、国連はラトガース大学を拠点とする女性のグローバル·リーダーシップセンター(Center for Women’s Global Leadership)と協力して、11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」を祝うとともに、「ジェンダーに基づく暴力と闘う16日間の活動」(16 Days of Activism Against Gender-Based Violence)に参加するよう呼びかけている。

(United Nations)

(United Nations)

11月25日から世界人権デーの12月10日まで、ジェンダーに基づく暴力は少女と女性の人権を侵すだけではなく、女性と少女の才能や知恵を社会から奪うことになるという意識を高める啓蒙活動が世界各地で行われる。

女性のグローバル・リーダーシップセンターは各地の活動計画を立てる際に役立つ資料(Take Actionキット)を複数の言語で提供するとともに、世界各地の活動を示したイベント・カレンダーを準備した。国連は「あなたの住んでいる地区をオレンジ色にしよう」(Orange YOUR Neighbourhood) などの活動への参加も募っている。

少年のときに母親が暴力を受けるのを目撃した俳優のパトリック・スチュワートは、女性に対する暴力は後天的に学習されると言う。「あらゆる種類の暴力を助長し、可能にし、無視し、正当化する可能性がある我々の行動を、一人ひとりが検証し変えていかなければならない。私は変えることを約束し、他の男性やこの考えを支持する人たちにも同じようにすることをお願いする」とスチュワート氏は述べた。

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2014年11月25日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。オリジナルの英文はこちら:https://share.america.gov/join-sixteen-days-against-gender-based-violence/