カリフォルニア州とは

米国の西海岸に位置するカリフォルニア州は、日本とほぼ同じ大きさの国土に、およそ3880万人(日本の全人口のおよそ3分の1にあたる)が暮らしています。太平洋岸沿いには北から南へ、サンフランシスコ、サンノゼ(通称「シリコンバレー」)、ロサンゼルス、サンディエゴの巨大都市を抱えています。いずれの都市にも、日本からは毎日、直行便が運航しています。1年間におよそ60万人の日本人がカリフォルニア州を訪問しており、ハワイ州を除く米国本土のなかでは、最も多くの日本人が訪れている州です。

CA State-Major Cities

カリフォルニア州をめざす日本人

日本人がカリフォルニア州を訪れるようになったのは、1869年にさかのぼります。日本人が移民として米国にわたり、サクラメント(カリフォルニア州都)郊外のゴールドヒルに北米初の日系農業移植地を設立しました。会津若松出身者が多かったことから「若松コロニー」と呼ばれました。その翌年、世界で最初の日本国在外公館がサンフランシスコに設立され、両国の交流が拡大したといわれています。

今、カリフォルニア州を訪問しているのは、観光客だけではありません。多くの若者がカリフォルニア州をめざしています。カリフォルニア大学バークレー校、サンフランシスコ州立大学、スタンフォード大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校など、カリフォルニア州では、およそ5200人の日本の学生が学んでおり、米国に留学する日本人のうちおよそ4分の1に相当します。また、カリフォルニア州で働く日本人も多く、アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッターといった企業の本社が集中するシリコンバレーでは、大勢の日本人が活躍しています。

サンフランシスコ(写真提供:カリフォルニア観光局)

サンフランシスコ市内(写真提供:カリフォルニア観光局)

カリフォルニア州の観光資源

カリフォルニア州の大部分は、米国では非常に珍しく、地中海性気候に属しています。年間を通して降水量が少なく好天に恵まれていることから、カリフォルニアの気候は観光に適しており、州の観光資源のひとつといえるでしょう。

カリフォルニア州は、多種多様な観光資源に恵まれています。そのひとつがテーマパークを代表するカリフォルニア・ディズニーランド・リゾートです。昨年、設立60周年を迎え、「ダイヤモンド・セレブレーション」と題した記念行事が行われ、今年の9月まで継続しています。もうひとつが、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドです。今年の4月にハリー・ポッターのアトラクションが新たにオープンする予定です。

テーマパーク以外の観光資源で外せないのが国立公園です。カリフォルニア州には、世界自然遺産に指定された2つの国立公園が存在します。ヨセミテ国立公園とレッドウッド国立州立公園です。絶景の宝庫として知られるヨセミテ国立公園には、10以上もの巨大な滝があり、「滝のギャラリー」とも称されています。2月から3月にかけて夕陽の影響で滝が炎のように染まる「ファイヤー・フォールズ」という現象を目にすることができます。自然が生み出す夜の絶景といえます。

レッドウッド国立州立公園は、樹高世界一の110メートルを超えるレッドウッドの巨木の森が公園を覆っています。太平洋から発生する霧の影響で、神秘的・幻想的な霧に包まれることがあるため、パワースポットとしても知られています。

スライドショーには JavaScript が必要です。