あなたが今書こうとしている小論文の目的が大学や大学院に入学するためであれ、キャリアの階段を1つ昇るための研究奨励金を受けるためであれ、あなたのすべきことはたった1つ。それは自分こそ選ばれるべきだと審査委員に自分の魅力を魅せることだ。

成果を強調する

「私たちは時に、率先して取り組んだことや引き受けた仕事など、今まで自分がやってきたことに注目します。しかしその結果について話すことはありません」と、人材開発などを手がけるリーダーシップ・スマーツ社の経営パートナーであり、上級講師でもあるパティ・ビーチ氏は言う。前の仕事の具体的な成果を書くことで、ビーチ氏が言うところの「『だから何?』要因」をなくすことができる。この要因があると、あなたの過去の仕事に測定可能な価値があったかについて選考委員は判断することができない。

心にとどめておくべき3つのこと

ビーチ氏は小論文を書く前に次の3点について考えることを示唆している。

1.何が得意か(生まれながらに持つ、あるいは長年の間に培われた才能)

2.何に強い関心を持っているか(自分の才能を使える分野)

3.応募の対象がいかに自分の目標達成に資するか

「この3つを効果的に伝えることができれば、合格に最も近い位置につくことができます」とビーチ氏は言う。

(Shutterstock)

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過不足なく

ニューヨーク大学のショーン・アボット入学審査担当部長は、入学審査委員に自分を売り込む上で何が役立つかを知るには十分すぎるほど多くの小論文を見てきた。アボット氏いわく、自己紹介は1ページ以内に収めることが好ましい。「入学審査員たちは非常に多くの願書を早く読まなければならない。注意を引く願書を書くには1ページで十分だ」

願書を提出する前に一度考えて

さらにアボット氏は、小論文で自分の世界観のどの部分を強調するか考えたほうがいいとアドバイスする。「政治、宗教、性の3つのタブーは避けよう。志願者の恋人には全く興味はないから」。どこへ出す願書なのか、その種類が違えば、避けるべきタブーも変わってくる。だから自分がタブーを犯していないかどうか、願書を書く前によく考えてほしい。