デーブ・レイノルズ

新型コロナウイルス感染症と戦うアメリカは、連邦政府、州および地方政府、さらに民間企業が一丸となり、ウイルスから国民を守る「全アメリカ的取り組み」を展開しているとマイク・ペンス副大統領は述べました。

ドナルド・トランプ大統領は3月6日、新型コロナウイルス(COVID-19)に対応する連邦および州政府共同の取り組みを強化するため、83億ドルの連邦資金を拠出する歳出法案に署名しました。この措置により、ワクチン、検査、今後必要となる治療および他の対応策に財源が提供されます。

「この危機に対処するため我々は、引き続き全ての政府機関の資源を全面的に投入します」。ペンス副大統領は3月4日、このように述べています。

連邦政府機関は、感染症に対処するため政府のあらゆるレベルで陣頭指揮をとっています。ウイルスの影響を最も強く受けているカリフォルニア州やワシントン州の知事は、医療従事者などを守るため、強力な保護措置を新たに実施しています。

ペンス副大統領は、トランプ政権について、十分な検査を迅速に実施し、スクリーニングを改善するために前例のない措置を講じていると述べました。関係業界との会合でトランプ大統領とペンス副大統領は、この感染症に対し民間セクターが既に講じている強力な対策を結集しています。

アメリカは、「州および地方の医療当局と全面的に連携し、連邦政府の全ての資源を投入しています」――マイク・ペンス副大統領

アメリカは、「州および地方の医療当局と全面的に連携し、連邦政府の全ての資源を投入しています」――マイク・ペンス副大統領

ペンス副大統領が言及した全アメリカ的取り組みの例をいくつか挙げます。

  • 連邦政府機関:アメリカ保健福祉省と疾病予防管理センターは、州および地方政府に数百万ドルを投入しました。両機関は、医療必需品、実験器具、職員の増員、その他の保護措置に充てるため、ウイルスの影響を最も強く受けている地域にまず2500万ドルを助成しました。さらに1000万ドルの連邦資金を費やし、州および地方政府による新たな感染の発見を援助しています。「州および地方政府は、公衆衛生制度の支えです」と、アレックス・アザー保健福祉長官は3月4日に述べました。
  • 州および地方政府: コロナウイルス感染患者が最も多い州では、非常事態を宣言し、当局による強力な公衆衛生保護措置を認めています。カリフォルニア州の非常事態宣言では、食料、ガソリン、その他の生活必需品の価格高騰から消費者を保護し、州外からの医療従事者の援助を認めています。ワシントン州当局は、全ての医療従事者の労働者災害補償保険を確保しています。ワシントン州のジェイ・インスリー知事は3月5日、「医療従事者と初期対応に当たる職員は、我々のコミュニティーを守っているのです」と述べています。「その職員を我々がしっかり守っているということを知ってもらいたいと思います」
連邦政府は致死的なコロナウイルスと戦うため、最大1億ドルの拠出を表明

連邦政府は致死的なコロナウイルスと戦うため、最大1億ドルの拠出を表明

  • 民間企業:医療用品会社は、国内外で防護器具の生産を増強しています。例えば、スリーエム社(3M Co.)は、アメリカ国内、アジア、ヨーロッパの施設で、人工呼吸器や他の必需品の生産増強を急ピッチで進めています。感染を診断する検査施設の運営責任者との会合でペンス副大統領は、「この業界は強力であり、皆さんと連携すれば、文字通り1週間以内に数千件の国民の検査が可能になり、数週間以内には数百万件の検査が可能となります」
  • 大学:アメリカの教育機関もまた、コロナウイルスの感染経路と感染者の特定を支援しています。ジョンズ・ホプキンス大学は、世界中の感染事例をオンラインで追跡するシステムを開発したほか、研究室で検査を実施している大学もあるとペンス副大統領は述べています。
  • 他国への支援:中国の人々を援助するため、アメリカ政府、民間企業、国内の寄贈者が連携しています。人工呼吸器、マスク、その他の医療物資などの寄贈された必需品17トンをすでに発送しました。

連邦政府は、コロナウイルスの影響を受けている中国や他の国々を支援するため、これまでに1億ドルを準備しました。「アメリカは、これまでそうであったように、今後も世界で最も寛大な寄贈者であり続けます」と、マイク・ポンぺオ国務長官は先月述べています。「アメリカは今後も真剣で強固な対応を続けます」