リー・ハートマン

サイバー犯罪者からモバイルデバイスを守ることは、これまでになく重要になってきています。

世界中で20億人以上の人々がスマートフォンを介してインターネットにアクセスしているため、ハッカーやインターネット上の窃盗犯が新たな詐欺手段を考案する動機はかつてなく高まっています。

こういった詐欺の多くは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行に対する人々の恐怖を悪用しています。

「詐欺師はCOVID-19の流行を利用して、お金や個人情報、あるいはその両方を盗んでいます」と、米連邦捜査局(FBI)は2020年3月に発表しました。「そうさせてはなりません」

その手口は、COVID-19の偽治療薬の販売から、公衆衛生機関から送られたように見せかけてフィッシングメールを送り、スマートフォンにマルウェアを忍び込ませるなど多岐にわたります。

サイバーセキュリティーの世界的リーダーとして、米国は他国や民間部門と協力し、私たち全員が利用するモバイルネットワークを守っています。しかし、スマートフォンユーザーも自分を守る対策を講じる必要があります。

ワシントンに拠点を置く非営利団体、全米サイバーセキュリティー連盟は、サイバー犯罪から身を守るため、スマートフォンユーザーに以下の手順を踏むよう推奨しています。

  • セキュリティーと重要なソフトウェアを更新し、保護措置を最新の状態にする
  • パスワードや指紋スキャンでスマートフォンをロックする
  • ホテルやカフェの無料Wi-Fiなど、安全ではないネットワークを介して個人情報を送信しない
  • ブルートゥースの自動接続を無効にし、意図したネットワークにのみ接続する
  • 公式アプリストアなど、信頼できるソースからのみアプリをダウンロードする
  • スマートフォンを放置しない

米国は、世界的にサイバー空間の安全を確保するため他国と協力する準備ができています。マルウェアを検知し除去する方法の共有や、サイバー事案対応および政策立案能力の強化、責任ある国家行動の枠組みに基づいた国際的なコンセンサスの構築などが含まれます。

*この記事は、ShareAmericaに掲載された英文を翻訳したものです。