(Crista Friedli/Bread for the World)

(Crista Friedli/Bread for the World)

女性とは、あなたの母であり、娘であり、姉妹であり、伯母・叔母であり、いとこであり、そして友達である。彼女たちを愛しているという事実を抜きにしても、彼女たちに投資すべき理由はたくさんある。そのうち10の理由を紹介しよう。

1. 政府の開放性の向上

選挙で選ばれた政治家同士の争いを見たくないなら、女性に立候補を勧めるべきだ。米国国際開発庁(USAID)によれば、議席の30パーセント以上を女性が占める国は、より開放的であり、差別がなく、民主的である。

アフリカの若い女性リーダーたちと懇談するミシェル・オバマ大統領夫人

アフリカの若い女性リーダーたちと懇談するミシェル・オバマ大統領夫人 (© AP Images)

2. 公共サービスの改善

もし道路の未整備や飲料水の不足で困ったら、女性に投票しよう。USAIDの報告によれば、政治の場に女性が参加することで政党や民族間の協力が促され、市民の要望への政府の対応が改善する。

3. 農作物の収穫量の増加

国連食糧農業機関(FAO)の調査結果によると、女性の農業従事者も男性と同程度に土地、新技術、資本を利用できるようになると、農作物の収穫量が最大30パーセント増加する。

4. 飢餓に苦しむ人の減少

女性の成功は社会の成功を意味する。これが最も明確に表れる分野が食糧生産だ。同じFAOの報告書では、農作物の収穫量が30パーセント増加すれば、飢餓で苦しむ人が1億5000万人減少すると推定している。

5. 購買力の向上

世界銀行のチーフエコノミストだったローレンス・サマーズが言ったように、「途上国で最大の見返りを得られる投資は、おそらく女性の教育への投資だろう」。少女が中等教育を1年受けるごとに、彼女の将来の収入は約20パーセント向上する。

6. 国の経済力の強化

少女たちへの教育は、彼女たちが大人になって働くようになると国や家族へ還元される。USAIDによれば、学校に通う少女の数が10パーセント増加すれば、その国の国内総生産(GDP)は平均3パーセント増加する。

(© AP Images)

(© AP Images)

7. 子どもの死亡率の低下

教育を受けた女性たちは、自分自身や子どもたちの健康により留意することができる。ユネスコによると、読み書きができる母を持つ子どもが5歳を迎える確率は、そうでない子どもよりも50パーセント以上高い。

8. エイズ/HIVの減少

ユニセフによれば、教育はエイズ/HIVの拡大防止に必要不可欠だ。なぜなら、教育を受けた少女は不用意な性交渉を避けるようになるからだ。

9. 紛争の減少

女性の人生が尊重されると、彼女たちの経験が考慮され、彼女たちの意見が認められ、より良い結果が生まれる。国連は平和維持活動を通して、女性が参加すれば深刻な紛争を避けられることを学んだ。

10. 平和の継続

和解や復興を促す過程で女性が果たす役割は大きい。国連によると、紛争時の交渉や平和構築の取り組みに女性を参加させることは、永続的でより広範囲に受け入れられる和平合意を導く。

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2015年3月4日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。オリジナルの英文はこちら:https://share.america.gov/10-reasons-invest-women-girls/