アメリカの通貨史上初めて、「自由」の象徴であるレディ・リバティとしてアフリカ系アメリカ人女性を描いた特別金貨が発行される。

この金貨は、米国財務省の一部門である造幣局の設立225周年を記念するもの。100ドルの法定貨幣だが、買い物で使う人はいないだろう。多くは、このような記念硬貨をコレクションとして集める。

レディ・リバティは実在の人物ではない。自由の象徴だ。レディ・リバティを表現したものとして最も有名なのは、フランスから贈られたニューヨーク港の自由の女神像だろう。

この造幣局設立225周年記念金貨は24金製で、今年4月から発売される。裏面には飛翔するハクトウワシの姿がデザインされている。ハクトウワシはアメリカの国鳥だ。

2017年に発行される造幣局設立225周年記念金貨 (米国造幣局)

2017年に発行される造幣局設立225周年記念金貨 (米国造幣局)

財務省は、通貨のモデルに女性と有色人種を採用する活動に力を入れてきた。例えば2020年には、奴隷解放運動家だったハリエット・タブマンの肖像をあしらった新しい20ドル紙幣の発行が計画されている。