毎年9月11日、アメリカ国民は、2001年に発生した同時多発テロの犠牲者を追悼する。人々は追悼施設や追悼行事に集い、あの日、ニューヨーク州、バージニア州、ペンシルベニア州で失われた約3000人の命に思いをはせる。それぞれの事故現場には犠牲者を忘れないため3つの慰霊碑が建てられているが、独自の慰霊碑を設置したり、追悼式を行う自治体もある。

2018年に開催された主な追悼式の様子を紹介する。

ペンシルベニア州シャンクスビル。ユナイテッド航空93便の墜落現場を訪れた人たちは、93便記念碑で行われたトランプ大統領の演説を聞いた後、亡くなった40人の名前が刻まれた慰霊碑に向かって歩いている。

ペンシルベニア州シャンクスビル。ユナイテッド航空93便の墜落現場を訪れた人たちは、93便記念碑で行われたトランプ大統領の演説を聞いた後、慰霊碑に向かって歩いている。

亡くなった40人の名前が刻まれた慰霊碑の前で、女性が哀悼の意を捧げている。

亡くなった40人の名前が刻まれた慰霊碑の前で、女性が哀悼の意を捧げている。

ニューヨーク市ロウアー・マンハッタンで、1機のヘリコプターが上空に伸びる「追悼の光」のそばを飛んでいる。2本の光の柱は、攻撃されたツインタワーを象徴する。

ニューヨーク市ロウアー・マンハッタンで、1機のヘリコプターが上空に伸びる「追悼の光」のそばを飛んでいる。2本の光の柱は、攻撃されたツインタワーを象徴する。

バージニア州のペンタゴン・メモリアルで開催された同時多発テロ17周年追悼式典では、海軍兵学校の合唱団が演奏した。2001年9月11日、アメリカン航空77便が国防総省本庁舎に激突、184人が犠牲となった。

バージニア州のペンタゴン・メモリアルで開催された同時多発テロ17周年追悼式典では、海軍兵学校の合唱団が演奏した。2001年9月11日、アメリカン航空77便が国防総省本庁舎に激突、184人が犠牲となった。

コロラド州モリソンのレッドロックス野外劇場。消防士が肩にかけているホースには、ニューヨークのツインタワーに閉じ込められた人たちを救出する途中で命を落とした消防士343人の名前が書かれている。

コロラド州モリソンのレッドロックス野外劇場。消防士が肩にかけているホースには、ニューヨークのツインタワーに閉じ込められた人たちを救出する途中で命を落とした消防士343人の名前が書かれている。

コロラド州では毎年、消防士たちによる「階段上り」慰霊祭が開催され、犠牲となった仲間を追悼する。イベント開始直後、女性が涙をぬぐっている。

コロラド州では毎年、消防士たちによる「階段上り」慰霊祭が開催され、犠牲となった仲間を追悼する。イベント開始直後、女性が涙をぬぐっている。

ニューヨーク市消防局の消防士2人が、ワールドトレードセンターの交通拠点「オキュラス」の開いた天井の間から「ワン・ワールドトレードセンター」を見上げている。オキュラスの天井の窓は、ワールドトレードセンターのノースタワーが崩壊した午前10時28分の直前に開けられた。

ニューヨーク市消防局の消防士2人が、ワールドトレードセンターの交通拠点「オキュラス」の開いた天井の間から「ワン・ワールドトレードセンター」を見上げている。オキュラスの天井の窓は、ワールドトレードセンターのノースタワーが崩壊した午前10時28分の直前に開けられた。

ニュージャージー州ジャージーシティのリバティ州立公園。夕暮れの中、慰霊碑「エンプティ・スカイ・メモリアル」の間を人が歩いている。

ニュージャージー州ジャージーシティのリバティ州立公園。夕暮れの中、慰霊碑「エンプティ・スカイ・メモリアル」の間を人が歩いている。