ノエラニ・カーシュナー

女性が自らの権利のために勇気を持って立ち上がると世界はより良い方向に向かって勢いづく。アントニー・ブリンケン米国務長官はこう述べています。

ブリンケン国務長官とファーストレディーのジル・バイデン夫人は3月8日、「第15回国際勇気ある女性賞」のバーチャルセレモニーを開催しました。式典では、世界各国の米国大使館が推薦した、それぞれの地域や国、そして世界に貢献した勇敢な女性たちが表彰されました。

受賞者の女性たちは、正義、人権、男女平等、女性のエンパワーメントのために、しばしば身の安全を犠牲にしながらも、その生涯を捧げてきました。

「政治的、経済的、社会的に与えられている力が男性の半分よりずっと低い状況であっても、女性は人権、民主主義、正義のために先頭に立つことが多い」。授賞式でブリンケン国務長官はこう強調しました。「そして、人権侵害の影響を最も受けやすいのは、多くの場合、女性と少女なのです」

授賞式では、ベネズエラのアナ・ロサリオ・コントレラスさんらが表彰されました。カラカス看護師協会の会長を務める彼女は、言論の自由が抑圧される国で、医療従事者の権利を守るために最前線で戦っています。非合法のマドゥロ政権下では、ニコラス・マドゥロ大統領とその取り巻きに反対する者とみなされると、しばしば投獄や拷問、拘留の対象となります。こういった脅威にもかかわらずコントレラスさんは、医療従事者、患者、労働組合の権利のために公然と戦い続けています。

アナ・ロサリオ・コントレラス (State Dept.)

アナ・ロサリオ・コントレラス (State Dept.)

ブリンケン国務長官とバイデン夫人は、政府職員、ジャーナリスト、活動家など、地域社会に奉仕しただけで暗殺された7人のアフガン女性グループに同賞を追贈しました。

「アフガニスタンの全土には、女性に対する高い割合の暴力に直面しながらも、苦労して手に入れたものを守るため頑張り続けている女性と少女がいます。受賞者はそういった女性たちの代表です」。ブリンケン国務長官はこう述べました。

ブリンケン国務長官とファーストレディーは、米国は今後も世界中の女性と少女に寄り添い擁護していくと強調しました。

「皆さんの戦いは私たちの戦いであり、皆さんの勇気は私たちに何度でも繰り返し団結するよう呼びかけます」とバイデン夫人は語りました。そして、「米国は皆さんと共にあります。私たちは先頭に立ち、大胆に行動し、私たちの道を照らす世界中の女性や少女を応援していきます」と述べています。

国際勇気ある女性賞の全受賞者についてはこちらをご覧ください。

バナーイメージ:3月8日、ワシントンの国務省で開催された「2021年国際勇気ある女性賞」授賞式でスピーチするアントニー・ブリンケン国務長官とファーストレディーのジル・バイデン夫人 (© Manuel Balce Ceneta/AP Images)