独立記念日(英語ではThe Fourth of July)はアメリカ史上最も重要な出来事を記念する日です。1776年7月4日、フィラデルフィアにおいて大陸会議が独立宣言を採択、正式に英国と決別して新たな国家、アメリカ合衆国が誕生しました。独立記念日を7月4日に祝うのは、英国からの独立がこの日、正式に宣言されたからです。4日後の7月8日には、自由の鐘が鳴り響き、バンドが演奏するなか、独立宣言が公の場で初めて朗読されました。

かつて人々は、さまざまなゲーム、スポーツイベント、軍隊のパレード、大かがり火、花火などで独立記念日を祝いました。現在は、7月4日には多くの職場や学校が休みになります。ご近所や家族が集まって、一日ピクニックやバーベキューを楽しみ、アメリカ人が大好きなホットドッグ、ハンバーガー、ポテトサラダ、ベークドビーンズ、パイ、スイカなどを食べます。自宅や建物の外に星条旗を掲げる光景も多く見られます。パレードを行う町もあり、「建国の父たち」に仮装した人々が高校のブラスバンドの演奏に合わせて行進します。日が暮れると、全米各地で花火が打ち上げられ、友人や家族と連れ立って見物します。

ニューヨーク・マンハッタンのイーストリバー上に打ち上げられた独立記念日を祝う花火 (AP Photo/Jason DeCrow)

ニューヨーク・マンハッタンのイーストリバー上に打ち上げられた独立記念日を祝う花火 (AP Photo/Jason DeCrow)

世界各国のアメリカ大使館・領事館では、日ごろお世話になっている現地の人々を招いて独立記念日を祝うレセプションが開催されます。日本でも東京の大使館と全国5カ所の領事館がイベントを催します。会場は星条旗の赤、白、青で装飾が施され、アメリカの音楽の演奏やアメリカ文化の魅力あふれる品々が展示されます。もちろんアメリカン・フードも楽しめます。

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