日本の春は、出会いと別れの季節。そして新しい始まりの時期! 進学や就職で新生活を始めるみんなも多いんじゃないかな。ぽかぽか暖かくなってくると、気分もウキウキするよね! 今回は、この時期にぴったりな春に関係したイディオムを5つ紹介します★ ぜひ覚えて使ってみてね!

Spring cleaning

Definition: 大掃除、すす払い、冬の終わりに家を徹底的に掃除すること

Example: “You won't forget me, Peter, will you, before spring cleaning time comes?”

私のこと春の大掃除が来る前に忘れないでね。ピーター、お願い。

Explanation: 春になって暖房が要らなくなった頃に、汚れた家を掃除する習慣のことだよ。昔は燃料の石炭から出たすすで、家の中が汚れたからね。上の例文は、ジェームス・バリーの戯曲「ピーター・パンとウェンディ」に出てくるもの。きっと聞いたことがあるんじゃないかな? 日本の大掃除は年末だけど、欧米は春なんだ。面白いよね★

ニューヨーク・セントラルパークに咲くハナミズキの花 (Shutterstock)

ニューヨーク・セントラルパークに咲くハナミズキの花 (Shutterstock)

No spring chicken

Definition: もう子どもではない、もう若くはない

Example: “You know the world. You are no spring chicken.”

君は世の中を知っているだろ。もう子どもじゃないんだから。

Explanation: もう1つ文学作品から紹介♪ アメリカの小説家、アプトン・シンクレアの「The Money Changers(両替商)」に出てくるこの文章。「春の鶏ではない」ってどういう意味?って思うかもしれないけど、これは「もう若くない」というイディオムなんだ。文脈によって、「もう子どもじゃない」という意味にもなるから、状況で判断しよう。「経験を積んでいる」というポジティブな場合と、「もう若い人のようにはできない」というネガティブな場合があるからね☆

Spring fever

Definition: 春に感じる幸福感と高揚感、春先のもの憂さや落ち着かない気分

Example: "The term is almost over and I’m having trouble concentrating because of spring fever and the excitement of moving to a new place to start my college life!"

今学期ももう終わり。もうすぐ引っ越して大学に入るから、ちょっとワクワク。でも何だか落ち着かないよ。

Explanation: 直訳すると「春の熱」だけど、風邪じゃなくて、春先の複雑な心境を表す言葉なんだ。春は門出のシーズン。卒業、進学、就職。新生活が始まる時期だよね。そんな期待と不安が入り混じった複雑な感情を表すのにぴったりのフレーズなんだ。みんなもこの気持ち分かるよね。ぜひ自分でも使ってみてね♪

東京都千代田区・千鳥ヶ淵公園の桜 (Shutterstock)

東京都千代田区・千鳥ヶ淵公園の桜 (Shutterstock)

A spring in one's step

Definition: 元気な足取り、軽やかな足取り

Example: "Jane has been walking with a spring in her step since she found out she got top marks on the exam."

ジェーンは試験で最高点を取ったことが分かったから、弾むような足取りで歩いているわ。

Explanation: 嬉しいことがあったときに、スキップするように足取りが軽くなるイメージ! Springって単語は「春」のほかに「バネ」って意味があるのは知ってるよね。直訳すると「人のステップの中のバネ」だから、バネが弾むような軽やかな足取りが頭に浮かんでくるよね♪

The grass is always greener on the other side

Definition: 他人のものは何でもよく見える、隣の芝生は青い

Example: A: "You are eating delicious-looking things! Let me have a bite!"  B:"The grass is always greener on the other side. I feel like saying the same thing to you! 

A「おいしそうなのを食べてるね! 一口ちょうだい!」  B「人のものは何でもよく見えるんだよね。同じことを言いたいよ!」

Explanation: 日本のことわざにある「隣の芝生は青い」と同じ意味だね! 実際はそうじゃないかもしれないけど、他人の持ってるものが良く見えてしまうことってあるよね。レストランで隣の人が食べてるものって、必ずおいしそうに見えるから不思議★ 「The grass is always greener」の部分だけで使われるときもあるよ♪