ノエラニ・カーシュナー、シェリー・ブルックバッカ―

アメリカの感謝祭は家族や友人と七面鳥やたくさんのごちそうを楽しみながら、豊作に感謝する日です。これが130万人のアメリカ軍兵士にとっては、感謝祭は共同体意識と国という別の意味合いも持ちます。

陸海空軍、海兵隊、沿岸警備隊の兵士たちは、感謝祭を国内外の基地で過ごすことがあります。仲間と過ごす感謝祭の様子を紹介します。

(U.S. Marine Corps/Sgt. Dengrier M. Baez)

(U.S. Marine Corps/Sgt. Dengrier M. Baez)

大西洋を航行する揚陸船上であっても、海兵隊と海軍は共に感謝祭を祝う方法を考えます。海兵隊員たちは、コック帽とエプロンを身に着け、仲間にごちそうを用意し、普段は散らかっている食堂をくつろげる自宅のような空間へと変えます。

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(U.S. Marine Corps/Lance Cpl. Luke Kuennen)

(U.S. Marine Corps/Lance Cpl. Luke Kuennen)

世界各地のアメリカ軍基地では、感謝祭の恒例行事「ターキートロット」と呼ばれるマラソン大会が開催され、多くの兵士が参加します。写真はハワイにある海兵隊基地でのマラソン大会の様子です。感謝祭をテーマにしたマラソン大会には、兵士の家族や友人の参加も推奨され、兵士同士、また兵士の友人や家族との絆を強める場ともなっています。

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(Left to right: U.S. Marine Corps/Staff Sgt. Dengrier M. Baez and © Sebastian Meyer/Corbis/Getty Images)

(Left to right: U.S. Marine Corps/Staff Sgt. Dengrier M. Baez and © Sebastian Meyer/Corbis/Getty Images)

家族と遠く離れた地で勤務する兵士たちは、電話を通して大切な人との物理的な距離を縮めています。大西洋上の船からイラク・バグダッドの基地まで、どんなに遠く離れていても、兵士たちは電話で大切な人とつながっています。

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(© Paula Bronstein/Getty Images)

(© Paula Bronstein/Getty Images)

スポーツ、特にアメリカンフットボールは、感謝祭週末の目玉イベントです。芝生フィールドやボールがない場所にいる兵士たちは、バレーボールを通してつながりを深めています。

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(U.S. Marine Corps/Sgt. Devan Gowans)

(U.S. Marine Corps/Sgt. Devan Gowans)

カリフォルニア州・ペンドルトン海兵隊基地付近では、コンディショニング運動と寄付活動を組み合わせた訓練を実施しています。隊員たちは保存食を持って14キロメートルの距離を移動し、支援を必要とする人たちに届けます。2018年には、3900キロの保存食品を運搬し寄付しました。

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(U.S. Marine Corps/Sgt. Takoune H. Norasingh)

(U.S. Marine Corps/Sgt. Takoune H. Norasingh)

感謝祭には海外のアメリカ軍基地に勤務する兵士に「ケアパッケージ」という小包を届ける習慣があります。このプレゼントを用意するのは子どもたちや慈善団体です。小包の中身はキャンディバーなどアメリカのお菓子で、兵士たちに懐かしい味を届けます。

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(© Tamir Kalifa/Getty Images)

(© Tamir Kalifa/Getty Images)

感謝祭の終わりになると兵士たちの間に共同体意識が生まれ、どこにいても自宅でくつろいでいるような気持ちになります。この意識を生み出すのが食事です。写真では、テキサス州のドンナ市とウェスラコ市の間に駐留する兵士たちがビュッフェ形式で感謝祭の食事を楽しんでいます。この日の食事では炊事担当者が34羽の七面鳥を用意しました。

バナーイメージ:大西洋での訓練中、感謝祭の食事を楽しむ海兵隊と海軍兵士。2017年11月23日。USSオークヒル内にて (U.S. Marine Corps/Staff Sgt. Dengrier M. Baez)