食べ物やファッション、アートを通して、より多くの日本文化が、アメリカ人の暮らしの中に浸透してきています。アメリカ最大の輸出品、ハリウッド映画も例外ではありません。日本を舞台にした作品を数々と作り出し、刺激的な出来事で満ちた日本の歴史をひもときます。

日本の魅力をとらえたアメリカ映画の一例をご紹介します。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年)


アカデミー賞授賞作品。アメリカから日本を訪れている中年俳優(ビル・マーレイ)と目的を見失った若い女性(スカーレット・ヨハンソン)との間に芽生えた風変わりな友情を、東京、京都、富士山の美しい景色を織り交ぜながら描いています。

ラストサムライ(2003年)


19世紀後半の日本で、侍の精神「武士道」を学んでいくアメリカ南北戦争の帰還兵(トム・クルーズ)の姿を追った作品です。京都の二条城や兵庫県姫路市で撮影されました。

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年)


人気シリーズ「ワイルド・スピード」の第3作。カルフォルニアから日本にやってきた反抗的な高校生が、東京で路上カーレースにのめり込んでいく様子を描いています。猛スピードで走る車の背景にある、ネオン輝く東京の夜の街が印象的です。

二郎は鮨の夢を見る(2011年)

多くの人が世界一のすし店と評する東京の名店「すきやばし次郎」の主人、小野次郎の世界観を紹介するドキュメンタリー映画です。世界各国の映画祭で数々の賞にノミネートされました。