2014年の日米野球の第2戦でケネディ大使は王貞治氏との始球式を成功させた。実は大使は大の野球好きで、今回の始球式の際も着用していたのでお分かりの方も多いかもしれないが、自身もレッドソックスの大ファンである。今回の始球式の前も、MLBジャパンのマネージング・ディレクターのジム・スモール氏と大使公邸の庭で熱心にキャッチボールの練習をしていた。その好投の様子は以下のMLBの公式ビデオでも伺うことができる。

また、昨年の巨人の開幕戦で見事に始球式の大役を果たしており、5月にも東日本大震災の被災地である仙台を訪れた際に、楽天戦で始球式を行っている。

運動・

2014/3/28 巨人開幕戦にて

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2014/5/13 楽天戦にて

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フェンウェイパークでのテッドケネディ上院議員による始球式

そんな、日本で既に3度も始球式を経験した大使であるが、実はケネディ家には100年を超える長い始球式の歴史がある。1912年、当時ボストン市長であったジョン・F・フィッツジェラルドがフェンウェイパークで初めて始球式を行った。100年後フェンウェイパークの創立100周年を記念して始球式を行ったのが、彼のひ孫に当たるケネディ大使だった。またジョン・F・ケネディ大統領は、1961年から63年までの間にワシントンDCのDCスタジアムとグリフィススタジアムにおいて計3回、始球式を行っている。そして、エドワード・ケネディ上院議員も2009年にボストンのフェンウェイパークで始球式を行った。このように、ケネディ一族と始球式の歴史は実に100年以上にわたって続いているのである。

このビデオは1961年のケネディ大統領による始球式の様子を撮影したものである。当時の始球式は現在とは大きく異なっており、観客席から投げ入れたボールを選手が取るという形式になっており、大変新鮮である。