ニーナ・ダブルリはインド系初の、そして科学の学位を持つ初のミス・アメリカだった。

ニーナは2013年にミス・アメリカの王冠を手にした後、その立場を利用して「STEM」科目と呼ばれる科学、技術、工学、数学の教育推進、特に少女に対する教育を推進した。彼女が強調したのは、STEM科目の教育が将来の就業チャンスを広げる点だ。「多くの場合、STEMを技術者やコンピュータープログラマーという職業に限定する傾向がある。少女たちはSTEMの既成概念にとらわれている場合が多い」とU.S.ニューズ&ワールドレポート誌に語った。

2013年ミス・アメリカのニーナ・ダブルリさん(Courtesy Miss America)

2013年ミス・アメリカのニーナ・ダブルリさん(Courtesy Miss America)

ニーナは最初、学費の足しにするために美人コンテストに参加した。美しさと学業の両方に優れていた彼女は多くの美人コンテストで優勝する一方、ミシガン大学で脳行動・認知科学の学位を取得した。すでに新しいミス・アメリカに王冠を引き継いだニーナは今後、学業を続けて経営学修士号を取得する予定だ。
TechGirlsのような交流プログラムは、STEM科目の学習が世界中の少女にもたらす可能性を示している。また「科学技術を通じたグローバル・イノベーション(GIST) プログラムは、優れた技術系の起業家を見つけて支援することにより新興国を後押ししている。

ミス・アメリカ・コンテストは1921年以来、毎年ニュージャージー州アトランティックシティーで開催されてきた。会話力、才能、モデルとしてのしぐさ、立ち居振る舞いを審査基準として、17歳から24歳までのアメリカ人女性の中から1人が選ばれる。優勝者は多額の奨学金を受け取り、関心のある理念を1つ選んで普及させるため、1年間講演をして各地を回る。

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2014年9月26日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。オリジナルの英文はこちら:https://share.america.gov/miss-america-being-smart-cool/