4月15日から25日にかけて、マイク・ペンス副大統領が韓国、日本、インドネシア、オーストラリアを訪問します。その際に同行するカレン・ペンス副大統領夫人が伝えるメッセージ。それは「芸術には治療効果もある」です。

アートセラピー(芸術療法)は、絵画などの芸術を用いて、自分では不安、苦痛、感情を表現する言葉を見つけられないトラウマや病気を抱えている人々を支援します。

「セカンドレディー(大統領夫人をファーストレディーと呼ぶ習慣に倣い、副大統領夫人をセカンドレディーと呼ぶことがあります)として私にできるのは、アートセラピーとはどのようなものか、そしてどのような効果があるかを人々に知ってもらうことです」。夫人はAP通信にこのように語りました。

韓国訪問中の4月16日、ペンス夫人は延世大学校医療院でアートセラピーのプログラムを見学し、セラピストとの懇談会に参加しました。

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ペンス夫人は4月18日から22日にかけて東京、ジャカルタ、シドニーを訪問する際にも、アートセラピーの普及に取り組み、意見交換会に参加する予定です。

ペンス夫人が海外でこの運動に力を入れるのはこれが初めてではありません。2月に夫のペンス副大統領のミュンヘン訪問に同行した折にも、アートセラピーのプログラムに参加しました。また夫のペンス氏がインディアナ州知事だった2013年から17年までの期間にも、日本、ドイツ、イスラエル、カナダで同様のプログラムに参加しました。

2011年以来、ペンス夫人は、がんと闘う子どもたちの治療を支援するためにアートセラピーを活用するプログラム「トレーシーズ・キッズ」の役員を務めています。

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芸術に親しみ子どもたちと交流することは、教育学の修士号を持ち、25年間にわたり小学校の教員を務めたペンス夫人の性に合っています。彼女自身もアーティストで、家や歴史的建造物の水彩画を描きます。

ペンス副大統領夫妻にとっては、今回が初めてのアジア訪問となりますが、すでに他の政府高官がアジア地域を訪問をしています。2月にはジェームズ・マティス国防長官が韓国と日本を訪問し、3月にはレックス・ティラーソン国務長官が日本、韓国、中国を歴訪しました。

訪問先でアートセラピーの啓発活動に取り組むカレン・ペンス副大統領夫人 (© Brendan Smialowski/AFP/Getty Images)

訪問先でアートセラピーの啓発活動に取り組むカレン・ペンス副大統領夫人 (© Brendan Smialowski/AFP/Getty Images)