ナショナル・モールは首都ワシントンの中心に位置する国立公園で、年間3000件ほどのイベントが開催されます。南北戦争時に北軍がこの場所で組織され、訓練と野営を行って以来、ナショナル・モールは集会、抗議活動、お祭りなどの会場として、アメリカの政治・社会・文化運動において重要な役割を果してきました。1月20日の大統領就任式もここで行われます。

公民権運動

© AP Images

© AP Images

モールは長年にわたり政治活動の場となってきました。1963年にマーチン・ルーサー・キング牧師が有名な「私には夢がある」(I have a dream)の演説をしたのも、この場所です。

女性のリプロダクティブ・ライツ

(NPS)

(NPS)

2004年に行われた女性の健康とリプロダクティブ・ライツを訴える行進には、50万~80万人が集まりました。

ベトナム反戦運動

© AP Images

© AP Images

1969年秋、50万人を超える人々がワシントンに集まり、アメリカの東南アジアへの関与に抗議しました。

凧揚げ大会

AP_100327128656-668x420

© AP Images

さまざまな記念館や博物館が点在するモールで行われるのは抗議デモだけではありません。写真は、全米桜祭りの幕開けとなる凧揚げ大会の様子です。

政治運動

© AP Images

© AP Images

モールは政治グループの集会場所でもあります。1995年の「百万人大行進」(Million Man March)は黒人男性の地位向上などを訴えるアフリカ系アメリカ人男性の集会で、およそ85万人が集まりました。

宗教儀式

(NPS)

(NPS)

モールでは宗教的なイベントも開催されます。2015年にローマ法王フランシスコが訪米した際には、連邦議会議事堂の階段上からモールを見渡し、何十万もの人々と共に祈りをささげました。

大統領就任式

© AP Images

© AP Images

ナショナル・モールでは4年ごとに大統領就任式が開催され、全米から多くの人々がその様子を見ようと集まってきます。今年1月20日にはトランプ氏が、モールの東端にある連邦議会議事堂で宣誓し、第45代大統領に就任します。