(© AP Images)

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オバマ大統領は2015年の一般教書演説でさまざまな地球規模の課題について論じたが、中でも環境が一番の懸念事項だと言明した。

「気候変動ほど将来の世代に深刻な脅威を及ぼす課題はない」と大統領は述べた。そして上下両院の議員に対し、これまで年間の気温が最も高かった上位15位までの年のうち、14年が今世紀に集中していると語った。

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(National Climate Assessment)

オバマ政権と中国との間で、先ごろ排出ガス削減とエネルギー研究の拡大に関し合意に達したが、この問題に対する政権の懸念がその原動力になった。「世界の2大経済大国が協力することで、他の国々もようやく前に進み始めようとしている。我々が住むこの惑星を守ることについて、世界はついに今年、合意するかもしれない。そんな希望を我々に与えてくれる」と大統領は述べた。

一般教書演説の内容をさらに論じるため、オバマ大統領は人気のあるユーチューブのコンテンツ・プロデューサー数人のインタビューに応じた。プロデューサーたちはファンからの質問を携えてホワイトハウスを訪れた。ファッションビデオ・ブロガーのベサニー・モタ(19歳)は、若者が気候変動などの問題に関心を持つべきなのはなぜかと大統領に質問した(インタビューの内容は下のビデオを参照)。

気候変動に関してオバマ大統領がやってきたことは、ただ話すことだけではない。オバマ政権は米国が環境に及ぼす悪影響を低減させることを優先課題とし、次のような措置を取る。

- 電力伝達の効率化を実現する親指の爪ほどのサイズのトランジスターなど、360に及ぶエネルギープロジェクトに資金を提供する。

- 2025年までに、米国で販売される自動車やトラックの燃料効率を1ガロンで54.5マイル(1リットルで23.2キロメートル)と、現在の2倍に向上させることを義務付ける。

- 今後15年間で排出ガスを30パーセント削減することを発電所に義務付けるクリーン電力計画 (Clean Power Plan)を提案する。

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2015年1月30日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。オリジナルの英文はこちら:https://share.america.gov/obama-calls-climate-change-biggest-threat/