猛暑の夏がようやく終わりを告げ、皆さんの食欲も戻りつつあるのではないでしょうか。秋と言えば、「食欲の秋」。斬新でおいしいものを満喫したいと思っている人に、とっておきのイベントをご紹介します。

アメリカ大使館農産物貿易事務所は、毎年10月初めの2週間、東京都内の飲食店と提携し、アメリカの食材を使った特別メニューを提供する「テイスト・オブ・アメリカ」を主催しています。今年のテーマは「何か新しいこと」。都内にある約30軒のレストランが参加し、腕によりをかけます。

今年で8回目を数える「テイスト・オブ・アメリカ」。その目的は、日本のレストランやお店に足を運ぶお客さんに、多種多様なアメリカ食材や農産物を知ってもらうこと。今年は、シンプルなハンバーガーショップから高級レストランまで様々なお店が参加し、伝統的なアメリカ料理だけでなく、メキシコ料理、イタリア料理、「農場から食卓まで」をモットーとした食材を用いた料理、完全菜食主義者「ビーガン」向け料理も提供します。参加レストランに課された条件は、アメリカ食材を2種類以上使うことだけで、今までお店で使ったことがないものを使うか、あるいは今までにない使い方をするかの二者択一です。

Brooklyn Diner's hearty stew of American beef tendon and short plate with potatoes and Cajun spice, simmered in Brooklyn Lager

牛スジとバラ肉にケイジャンスパイス、ジャガイモを加えたシチュー(ブルックリンダイナー駒沢本店)

今年の「テイスト・オブ・アメリカ」では、多くのレストランがアメリカンビーフまたはアメリカ産チーズを採用しています。一見、もっともな選択と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この食材を選んだレストランは、今まで使ったことのない部位や各種チーズで料理の試作を行い、新感覚でユニークなメニューを考案しています。例えば、「ブルックリンダイナー駒沢本店」は、アメリカンビーフの牛スジと「ショートプレート」と呼ばれる牛バラ肉にジャガイモとケイジャンスパイスを加え、「ブルックリンラガー」(日本で醸造したアメリカのクラフトビール)で煮込んだ、食べ応えのあるシチュー料理を創作しました。また、汐留の「プライム42」は、カリフォルニア産ブラータチーズとクルミに新鮮な黒イチジクを加え、ビーツとラズベリーのピューレを添えた前菜を提供します。

カルローズ米と紅ズワイガニのスパークリングワインリゾット(東京ドームホテル「アーティストカフェ」)

その他にも、オリーブ、豚肉、シーフード、クランベリーやプルーンといったドライフルーツを食材に選んだレストランもあります。さらに、カルローズ米を「テイスト・オブ・アメリカ」用メニューに取り入れたレストランもあり、日本米と異なるアメリカ産品種の食感を生かした料理を提供しています。例えば、東京ドームホテル内にあるサウンドステージ&ダイニング「アーティストカフェ」では、紅ズワイガニとスパークリングワインを使用したリゾット、六本木の「エンパイア・ステーキ・ハウス」では、アラスカ産スモークサーモンとクルミが入ったライスサラダ、「フリホーレス」麻布十番店と六本木店では、アメリカンポークとクルミの入ったメキシコ風いなりずしを味わうことができます。

Frijoles's Mexican-style inarizushi containing American pork and walnuts

アメリカンポークとクルミの入ったメキシコ風いなりずし(フリホーレス)

カクテルやデザートも、レストランでの特別なディナーには外せません。「テイスト・オブ・アメリカ」の参加レストランは、この分野でも期待を裏切りません。「バビーズニューヨーク」はイベント開催中、テキサス州オースティンの「ティトス・ハンドメイド・ウオッカ」に無ろ過のジンジャービールをブレンドした「スパイシーモスコミュール」を都内に展開する全店舗で提供します。カリフォルニア産クルミやプルーンを使った特別デザートを提供するレストランもありますので、お見逃しないように!

T's Restaurant's chocolate and fruit parfaits made with California walnuts

カリフォルニア産クルミを使ったチョコレートとフルーツパフェ(T’s レストラン)

「テイスト・オブ・アメリカ」は、普段と趣向の異なる料理に出会い、アメリカの様々な農産品を味わい、「おいしいアメリカ」を体験できる格好の機会です。提供される料理のほとんどは、10月1日から14日までの期間限定メニューです。この機会に「新しい味」をぜひお試しください。

「テイスト・オブ・アメリカ2018」の詳細は、Tokyo Headline海外ドラマBoardのサイトをご覧ください。