ノエラニ・カーシュナー

アメリカ最大の太陽光発電施設の建設が進んでいます。

事業を行っているのは、イスラエル企業、ドラル・リニューアブルズです。インディアナ州のスターク郡とプラシキ郡にまたがる広さ5260ヘクタールの土地に建てられており、完成は2年後です。事業規模は15億ドルで、完成すれば7万5000世帯への電力供給が可能になります。

郡政委員のマーク・グーリーはAP通信の取材に、「今までこの町でこのようなプロジェクトを見たことがない」と述べ、「ここスターク郡で作られるエネルギーはこの地域の人々の暮らしを豊かにしていく」と述べました。

盛り上がる太陽光発電

太陽光発電所とは、太陽光パネルの大きな施設のことで、太陽エネルギーを変換し、それを中央送電網へと分配します。

2021年に発表されたエネルギー省の報告書によると、アメリカは2035年までに総発電力の40%、2050年までに45%を太陽エネルギーから調達できるようになります。

太陽光エネルギーは既に23万人の雇用を生み出しています。エネルギー省は、2035年までに150万人の雇用が太陽光発電関連で創出されると見通しています。

カリフォルニア州ランカスターにある太陽光発電所。このパネルを使って太陽光を電気に変えている Group/Getty Images)

カリフォルニア州ランカスターにある太陽光発電所。このパネルを使って太陽光を電気に変えている Group/Getty Images)

多数の太陽光発電所

現在、国内には太陽光発電所が2500カ所以上あり、中には数十万世帯の電力需要をまかなえる施設もあります。

カリフォルニア州ロザモンドのソーラースター発電所は、2015年に建設された当時、世界最大の太陽光発電施設でした。

現在も、年間25万5000世帯分の電力をまかなうことができます。この施設が20年間で削減する二酸化炭素量は、200万台分の自動車からの排出量に相当し、アメリカが確約する気候変動対策に貢献します。

ソーラースターはこの3年間で、650以上の建築関連の雇用を創出しました。地域への経済効果は約5億ドルにのぼります。

エネルギー省のジェニファー・グランホルム長官は12月10日、「私たちの目的ははっきりしています。地球を救うことは、エネルギー分野において数百万の高報酬雇用を生み出すことです」と語りました。

バナーイメージ:カリフォルニア州サンホアキン・バレーにある国内最大級のウエストランズ太陽光発電所 (© Carolyn Cole/Los Angeles Times/Getty Images)

*この記事は、ShareAmericaに掲載された英文を翻訳したものです。