前川 凛 在日米国大使館 報道室インターン

「創造力」。私が在日米国大使館でインターンとして働いた経験を一言で表すとしたら、この言葉に尽きると思います。私の大使館での重要な役割の一つは、この「創造力」を使って英語学習を広めること、そして日本人のアメリカ文化への関心を高めることでした。その最も効率的な方法の一つが、ソーシャルメディアを活用し、トピックを周知して利用者の興味を引き付けることです。インターンとして働き始めたころは、文化交流に創造力がどれほど必要なのか意識したことがありませんでしたが、6カ月の間にこのことを次第に理解するようになりました。

インターンを始めた頃に与えられた仕事は、大使館のインスタグラムアカウント (@usembassytokyo)に載せる英語の慣用句を考える仕事でした。アメリカの食べ物や風景の写真、また役立つ記事を投稿し、アメリカ文化のPR活動を行うのが主な目的です。インターン期間中に、慣用句を紹介する投稿を30以上作成することができました。バイリンガル帰国子女の私にとって、英語慣用句の世界に飛び込み、それを日本人向けに日本語で発信することは今まで経験したことない新鮮なものでした。特に面白いと感じたのは、私たちが投稿する慣用句に高い関心を持っているフォロワーからのコメントです。「いいね!」や「シェア」をクリックしてくれる人もいれば、「役に立ちました」といったうれしいコメントをくれる人もいました。学校の友人からも、新しい慣用句を楽しく学んでいるというコメントをもらいました。日常生活で使える気の利いた慣用句を広く知ってもらう仕事に関わることができたのは楽しい経験でした。また、この仕事を通じて、英語独特の表現が多いことに改めて気づきました。ユニークな写真やグラフィックデザインを使って慣用句を伝える楽しさも味わうことができました。

大使館のツイッターアカウント (@usembassytokyo)で日本と外国の祝祭日を紹介する仕事にも携わりました。ここでは日本語と英語の両方で同じ内容を伝える難しさを痛感しました。また、読み手を意識した文章を書くことが大切であることも学びました。例えば、アメリカには「全米海事の日」という記念日がありますが、日本人にはあまりなじみがありません。そのため、記念日の経緯を少々補足する必要がありました。日本の祝日も同様で、例えば「山の日」なども、英語での説明が必要となります。日本やアメリカの祝祭日や記念日について調べることはとても有意義な経験となりました。たとえ記念日を直接お祝いするためにその国にいなくても、大使館のSNS投稿は同じような効果をもたらすことができると期待しています。

有意義なインターンシップ経験を積ませてくださった大使館の皆さんに感謝します。とても貴重な経験でした。職員の皆さんの専門知識から多く学ぶことができました。大使館での経験を大切にし、これからも日本とアメリカの文化交流と友好促進に携わっていきたいと思います。

Student Internship Program