アメリカ人の子供のほとんどは、宗教とは関係のない一般科目中心の公立学校に入学しますが、初期のアメリカ教育では、宗派が大きな役割を果たしていました。多くの私立学校は、今でも宗教的ルーツを維持しています。

植民地時代にはほとんど学校がありませんでした。子供たちにとって教育と言えば、家庭でキリスト教の聖書を読むことでした。初期の学校が教えたのも聖書講読でした。

「信仰と自由:アメリカの宗教 (Faith + Freedom: Religion in the USA)」という新しい書籍は、数あるアメリカの宗教的慣行のなかでも、とりわけ信仰と教育のつながりを考察しています。

アメリカの宗教的遺産を表す写真を、この書籍からいくつか紹介します。

クエーカー教徒が設立したペンシルベニア州のスワースモア大学は、アメリカの最初期における共学教育機関の1つ (© Matt Rourke/AP Images)

クエーカー教徒が設立したペンシルベニア州のスワースモア大学は、アメリカの最初期における共学教育機関の1つ (© Matt Rourke/AP Images)

仏教大学としてアメリカで最初に認定されたコロラド州のナロパ大学。東洋宗教と芸術を重視することで知られる。瞑想の授業の様子 (© Naropa University)

仏教大学としてアメリカで最初に認定されたコロラド州のナロパ大学。東洋宗教と芸術を重視することで知られる。瞑想の授業の様子 (© Naropa University)

パレードに参加するニューヨーク市クイーンズ区のラジ・スクールの少女たち。幼稚園から中等学校までの教育が提供されている (© Ethel Wolvovitz/Alamy)

パレードに参加するニューヨーク市クイーンズ区のラジ・スクールの少女たち。幼稚園から中等学校までの教育が提供されている (© Ethel Wolvovitz/Alamy)

ペンシルベニア州にある教室1つだけの校舎の外でバレーボールをするアーミッシュの子供たち。アーミッシュは8年生(日本の中学2年生に相当)より上に進まないことが多い (©Planetpix/Alamy)

ペンシルベニア州にある教室1つだけの校舎の外でバレーボールをするアーミッシュの子供たち。アーミッシュは8年生(日本の中学2年生に相当)より上に進まないことが多い (©Planetpix/Alamy)

アメリカの信仰生活は確固とした信念に基づいています。アメリカ人が共同で行う礼拝、生活、作業について紹介した書籍「信仰と自由:アメリカの宗教 (Faith + Freedom: Religion in the USA)」は、こちらからダウンロードしてご覧いただけます。(PDF: 20 MB)

写真編集:リンダ・エプスタイン

バナーイメージ:ボストン・ラテン・スクールは、現在も卒業生を送り出すアメリカ最古の公立学校 (© Michael Fein/Bloomberg/Getty Images)