米国の民間人や信仰に基づくグループは、歴史的な危機にひんするキューバの人々が切実に必要とする食料、医薬品、医療機器を提供しています。

米国の対キューバ禁輸措置には人道的例外規定が設けられており、キューバの非政府組織(NGO)や個人への食料の寄付は、キューバの人々を助けています。

食料だけではありません。米国は日常的に、以下のキューバへの人道関連輸出を承認しています。

  • キューバの人々を治療する医薬品および医療機器の売却あるいは寄贈
  • キューバ国民の通信を改善する遠距離電気通信関連品。ただし、提供が禁止されているキューバ政府関係者やキューバ共産党幹部は除く
2020年11月20日、ハバナのホセ・マルティ国際空港。多くのキューバ系アメリカ人がキューバの家族のため物資を持って帰国する (© Yamil Lage/AFP/Getty Images)

2020年11月20日、ハバナのホセ・マルティ国際空港。多くのキューバ系アメリカ人がキューバの家族のため物資を持って帰国する (© Yamil Lage/AFP/Getty Images)

米国市民は、キューバの人々が店頭で入手できない医療・健康関連機器、主食となる食料、基本的な洗面用品や衛生用品を寄付しています。

しかし、それは支援の一部に過ぎません。新型コロナウイルス感染症のパンデミックが続いているため、これらの品々をキューバの人々に迅速に届けることがより重要になっています。米国務省はNGOや民間企業と協力し、注射器、個人防護具、必要性の高い食料など基本的な物資や医療機器の輸出を迅速化する支援をしています。すでに国務省と運輸省は、民間チャーター航空2社が2.7トン以上の救援物資をキューバ各都市に運ぶ承認をしています。

「バイデン・ハリス政権は、国民を黙らせようとするのではなく、人権を求め、政府が国民の声に耳を傾け、彼らに奉仕することを期待するキューバや世界中の人々を援助する」。ブリンケン国務長官は7月12日、こう述べています。

バナーイメージ:食料を買うために列に並ぶキューバの人々。コロナ対策のため、マスクをしている人の姿も見える。2020年3月24日、ハバナにて (AP Photo/Ramon Espinosa)

*この記事は、ShareAmericaに掲載された英文を翻訳したものです。