日本のトイレメーカーTOTOは、アメリカ人により快適な生活を提供することにより、アメリカ市場に参入しました。しかしTOTOを成功に導いた理由の大部分を占めているのは、高機能節水トイレをはじめ、TOTO製品が環境に優しいという評判です。
「アメリカでトイレを現地生産するという20年前の決断は、TOTOが真のグローバル企業となり、アメリカ本社近くのアトランタ市内にある一流大学の技術者の専門知識を活用できるなど、多くの点で会社にプラスになりました」。TOTO USAのウィリアム・ストラング社長はこのように語っています。
ストラング社長によると、販売事業だけでなく、アメリカに製造拠点を持つことが重要とのことです。「製造拠点があると価格競争力を高めることができます。北京で製品を買ってアメリカに発送するより、アメリカ国内で生産した方が価格を低く抑えられます」
TOTOは今年、創業100周年を迎えました。TOTOと言えば、トイレとビデが付いた「ウォッシュレット」が良く知られています。標準的なトイレが1回の洗浄に6リットルの水を必要とするのに対し、環境に優しいTOTOのトイレは4.8リットルで済みます。
ストラング社長の話では、TOTOのトイレを設置したジョージア州のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港は、1カ月で1400万リットルの節水を実現しました。
「成功したいならアメリカに進出すべきです」と、2016年セレクトUSA投資サミットでパネリストを務めたストレンジさんは言います。この投資サミットでは、政府高官や経済開発関連機関の関係者が、外国の投資家に働きかけます。「海外で製造した製品を40フィート大のコンテナでアメリカに輸送する会社は、アメリカ国内で生産拠点を持つ会社ほど業績を上げることができないでしょう」
2017年セレクトUSA投資サミットは、ワシントンからポトマック川を渡ったところにあるメリーランド州のコンベンションセンターで6月18日から20日まで開催され、投資家同士の関係構築や、企業経営者によるアメリカでの事業拡大を支援します。
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