アメリカ全土で国民は、社会的距離を保ちながら生活を続けるクリエイティブな方法を実践しています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐため、疾病予防管理センターは、人混みを避けて他人との距離を2メートルに保つ「社会的距離」と呼ばれる行為の実践を推奨しています。
アメリカ人がお互いの健康を維持するため、どのように日常を変えているかを見てみましょう。
買物
ストップ&ショップ、ターゲット、ウォルマート、ホールフーズなどの全国チェーン店は、感染症のリスクが高い高齢者のために、開店時間を早めたり、特定の専用時間帯を設定したりしています。
「これらの時間帯は、より弱い立場にあるお客様が混雑していない環境で買い物ができるよう支援するものです」。ストップ&ショップのゴードン・リード社長は3月18日、こう述べています。
仕事
アメリカ人は可能な限り自宅で仕事をしています。労働者の4分の1近くは、今回の社会的距離を取る勧告が出る前に、既に数時間の在宅勤務を行っていました。企業はその態勢に基づいて事を進めています。
これだけ多くのアメリカ人がインターネットを利用するようになった現在、政府と民間部門は、それぞれの役割を果たすことを誓約しています。およそ390社のブロードバンドおよび電話サービス会社は、今後2カ月間、支払いができない顧客のいかなるサービスも解約せず、延滞料をすべて免除し、Wi-Fiホットスポットを必要とする人々に開放することに合意しました。
学校
小学生から大学生までが、オンライン授業にログインしています。
多くの州で公立学校が閉鎖されており、300校以上のカレッジや大学も同様です。しかし、オンライン学習プラットフォームや遠隔学習デバイスのサポートのおかげで、多くの場所で授業が継続されています。
食事
人がお互い近づかないようにするため、40州以上がレストランのサービスを持ち帰り用と配達に限定するよう義務付けています。
スイート・グリーン(Sweetgreen)やローミング・ルースター(Roaming Rooster)のように、病院や医療従事者に無料の食事を提供するなど、より多くの支援方法を考え出すレストランもあります。「連日直面する困難を自ら選ぶことは誰にもできません、しかし困難にどう対処するかは、我々自身で選択することができます。これが我々が選んだ方法です」と、ピザの全国チェーン「&ピザ」はツイートし、病院職員にピザを無料で提供すること発表しました。
宗教
教会、モスク、シナゴーグ、その他の宗教施設では、オンラインで宗教的なサービスを提供しています。
「ライブ配信でも教会の建物内でも、重要なのは霊(たましい)と真実で神を賛美することです」とワシントン大聖堂のマイケル・カリー総裁主教は米国聖公会ニュース・サービスに語りました。大聖堂は少なくとも2週間、集団礼拝を中断しましたが、これは建設工事を理由にした中断を除くと、108年に及ぶ歴史の中で最長となります。
「私たちが物理的に離れている間、お互いに電話、電子メール、またはビデオなど、できるだけのことをして礼拝に参加するようにしましょう」。こうオンラインで述べるのは、ニューヨークのタウン&ヴィレッジ・シナゴーグのユダヤ教ラビのラリー・サーバート氏とシャヤナ・ポストマン先唱者です。
文化
全国の美術館では、コレクションの中から芸術作品をソーシャルメディアに投稿し、人々にツイッターのハッシュタグ#museumfromhomeを使うよう勧めています。
そして、ヒューストンのサウス・バイ・サウスウエスト(South by Southwest)などの音楽フェスティバルや劇場がライブを中止しているにもかかわらず、パフォーマンスはオンラインで続けられています。ミュージシャンはコンサートをストリーミング配信し、メトロポリタン・オペラは毎晩過去の公演を放送しています。
「我々は目に見えない敵と戦争をしています」とトランプ大統領はツイッターで述べました。「しかし、その敵もアメリカ国民の精神と強い決意には及ばないのです」
COMMENTS0
LEAVE A COMMENT
TOP