対「イスラム国」有志国連合の会合の前に記者団に話をするケリー国務長官と英国のハモンド外相

対「イスラム国」有志連合の会合の前に記者団に話をするケリー国務長官と英国のハモンド外相

ケリー国務長官は1月22日、ロンドンで開催された対「イスラム国」有志連合の会合で、「イスラム国」を弱体化させる国際的な取り組みが前進していると述べた。

同長官は英国のフィリップ・ハモンド外相、イラクのハイダル・アバーディー首相との会談後、「シリア、イラクで実施したおよそ2000回の空爆の精度は高い。空爆地域では『イスラム国』は間違いなく守勢に追い込まれている」と語り、ダーイシュの車両が何百台も破壊され、司令官の半数が殺されたと付け加えた。

ケリー長官はこのテロ集団はシリアやイラクだけの問題ではないと述べ、「『イスラム国』は国際社会全体の問題であり、全世界が連携し、包括的で確固たる対応をとる必要がある」と語った。

60カ国から成る有志連合は、空爆作戦に参加するアラブ諸国5カ国を含め、「イスラム国」の前進を食い止めている。同連合は9月にブリュッセルで会合を持ち、このテロ集団を撲滅する多面的な方法を打ち出した。

ロンドンで開催された対「イスラム国」有志国連合の会合の戦略セッションに参加するケリー国務長官

ロンドンで開催された対「イスラム国」有志連合の会合の戦略セッションに参加するケリー国務長官

ケリー長官は次のように述べた。「難民の受け入れ、訓練、前線にいるイラク部隊への助言、『イスラム国』の忌まわしい、誤ったイデオロギーに対する非難など、連合への参加国はそれぞれが選んだ分野で取り組みを行っており、その貢献に感謝する」

同長官はまた、オバマ大統領の1月20日の一般教書演説のメッセージを繰り返し、「イスラム国」との戦いは時間と集中力を要すると述べた。

「オバマ大統領や各国首脳が当初から言っているように、この戦いの道のりは短くないし、単純でもない。この点で変化はない。しかし今日、我々はあらゆる分野の取り組みで大きく前進している」

ケリー長官は、国連が最近発表した「イスラム国」の支配から解放された地域を支援する安定化基金の創設を称賛し、テロ被害者には継続した支援が必要と述べた。

「『イスラム国』の支配下で想像を絶する恐怖を経験した人たち、特に女性や少女たちは、この危機が始まって以来世界各国から寄せられている多大な人道支援を引き続き必要とするだろう」と語った。

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2015年1月23日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。オリジナルの英文はこちら:https://share.america.gov/coalition-successful-against-daesh/