アメリカは、増大する国民の医療ニーズに独自の方法で応えています。アメリカ海軍の2隻の病院船「USNSマーシー」と「USNSコンフォート」は現在、それぞれロサンゼルス港とニューヨーク港に接岸し民間人の患者を受け入れています。
この病院収容能力の増強は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急増と戦う政府の全アメリカ的取り組みの一環です。
「我々は、新型コロナウイルスとの戦いに打ち勝つため、経済、科学、医療、軍事といったアメリカの総力を結集しています」。トランプ大統領は3月28日、コンフォートの出港に際しこう述べました。
病院船それぞれが、病床1000床、手術室、先端機器、医療用品を備え、医療スタッフも最大限配置されています。180人以上の海軍予備役の医療専門家が、支援を必要とするアメリカ国民のために志願しています。
アメリカは以前、人道および災害救援で外国の民間人を支援するため病院船を派遣しています。例えば、USNSマーシーは2004年、東南アジアで津波の被災者を救援し、USNSコンフォートは2010年、ハイチ地震の後、現地の人々を救済しました。
トランプ大統領がカリフォルニア州とニューヨーク州に病院船を派遣したのは、両州が国内で最大規模のCOVID-19の感染急増に直面し、地元の病院が医療崩壊を懸念しているからです。
「我々は、国民が困っているときには(中略)ありとあらゆることをするつもりです」と、トランプ大統領は述べています。
ロサンゼルスに派遣されたUSNSマーシー、ニューヨークに派遣されたUSNSコンフォートはともに、地元の病院の負担を軽減するため、新型コロナウイルス感染症以外の患者の診療に当たります。
新型コロナウイルスに対する取り組みへの「アメリカの並々ならぬ意気込みを、国民一人一人が誇るべきでしょう」。トランプ大統領は3月26日、このように述べています。「この戦いの形勢を変えるため、あらゆる職業や地位の国民が結集しています」
バナーイメージ:3月30日、ニューヨーク港に入るアメリカ海軍の病院船コンフォートを迎える自由の女神像 (© Mike Segar/Reuters)
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