西山秀平 在日米国大使館報道室インターン

2015年3月21日、東京ドームにおいて、2011年の東日本大震災で被災した子供たちの支援を目的とする「2015 ハイチュウプレゼンツ トモダチチャリティーベースボール」が開催された。このチャリティーイベントには、昨年、惜しまれつつもニューヨーク・ヤンキースを引退したデレク・ジーター氏と、彼の元チームメイトであり良き友人でもある松井秀喜氏が揃って参加した。

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記者会見で握手をするジーター氏、松井氏

開催に先立ち、マンダリン オリエンタル 東京で行われた記者会見で、ジーター氏は「子供たちと野球を通じて触れ合うこと自体あまりない機会なので、まず子供たちに楽しんでもらうことが第一。野球を大好きになってもらいたい。その上で、自分がプロとして身に着けてきた経験を共有したいし、楽しみながら野球をすることの大切さを伝えたい」と述べた。松井氏は、自分の少年時代と今回クリニックやイベントに参加する子供たちを重ね合わせながら「今回参加する子供たちには常に夢を持ち、努力し続けてほしい。このイベントを通して、子供たちに笑顔と良い経験を与えられればいい」と意気込みを語った。

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ベースボールクリニック前の集合写真

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ベースボールクリニックの様子

イベント開催当日は、ベースボールクリニックを皮切りに、東北被災3県の中学生選抜と在日アメリカジュニアユース選抜によるベースボールマッチ、さらに彼らによるバッティングチャレンジが行われた。そして、最後にはサプライズとして松井氏が打席に立ち、見事ホームランを放ってこのイベントを締めくくった。参加した子供たちにとってはかけがえのない一日になっただろう。

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ベースボールマッチ前の両チームによる記念撮影

2011年のリプケン氏のベースボールクリニックから続く日米の野球を通じた震災支援も、今年で4年目を迎えた。今回は、現役時代から互いに親交を深めてきた松井氏とジーター氏の友情の下、このイベントが開催された。スポーツを通じた友情は何物にも替え難く、生涯にわたり続く。今回、このイベントに参加した学生たちの間に芽生えた日米の友情が、将来大きく育つよう祈るとともに、今後も野球を通じて日米関係が発展していくことを願う。