アメリカ北東部にはニューイングランドと呼ばれる地域があります。ニューイングランドは6州から成り、その中心的な州がマサチューセッツ州です。州都は学問の町として知られるボストンです。
アメリカの歴史は、このマサチューセッツ州でつくられたと言ってもよいでしょう。1620年、ボストン郊外のプリマスにイギリスから清教徒たちが上陸し、1775年にアメリカ独立戦争が始まりました。そして19世紀にはここからアメリカ産業革命が起こるなど、マサチューセッツ州は常に歴史の先頭を切ってきました。ですから州内の至る場所で、その歴史を感じることができます。
州都ボストンでは、全長4.2キロメートルのフリーダムトレイルを歩いて16カ所の史跡巡りを楽しむことができます。ボストンはまた、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学等がある学問の都市としても有名です。ちなみにニューイングランドには、アイビーリーグの大学など他にも著名な大学が集結しています。
ボストンにはアメリカ3大美術館の1つ、ボストン美術館、ボストンシンフォニー等の芸術面での楽しみもあります。またスポーツも、アメリカ最古の球場フェンウェイパークをホームグラウンドにするメジャーリーグのレッドソックス、アメリカンフットボールのニューイングランド・ペイトリオッツと強豪揃い。食に関しては新鮮な海の幸が満載で、なかでも近くのメイン州がアメリカでの収獲量の90%を占めるロブスターは絶品です。
- ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイパーク(写真提供:マサチューセッツ州政府観光局)
- おいしそうにゆであがったロブスター(by Legal Seafoods、マサチューセッツ州政府観光局)
ニューイングランドには四季折々の美しさがあり、春はガーデニングが楽しめる庭園見学、夏はケープコッド、マーサーズヴェ二ヤード島、ナンタケット島が東部の避暑地として有名です。冬は東部のスキーのメッカ、バーモント州へ。スノーボードのバートン社はここにあります。
特にお奨めの時期は秋で、ニューイングランドの紅葉を見るために世界中から旅行者がやって来ます。ボストンを起点に紅葉街道モホークトレイルを通り、マサチューセッツ州西部のバークシャーへ。バーモント州との州境のウィリアムスタウンには日本人建築家の安藤忠雄氏が設計したクラーク美術館があります。この美術館はフランス印象画を多く展示しており、紅葉の森の中に白い建物が美しく映えます。少し南下すると小さな美しい町ストックブリッジに到着します。ここには1950年代のアメリカの生活を描いたノーマンロックウェル美術館があり、宿泊は、絵の中で描かれている1773年に開業したホテル、レッドライオンインがお奨めです。

ノーマンロックウェル美術館の雪景色(by Art Evgans、マサチューセッツ州政府観光局)
さらに北上しバーモント州ストウへ。ストウにはあの名作「サウンド・オブ・ミュージック」でおなじみのトラップ家が経営する宿、トラップ・ファミリー・ロッジがあります。そのお隣りのニューハンプシャー州では、ホワイトマウンテンやカンカマスハイウエーが秋のドライブにお奨めです。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
アメリカの歴史の原点を感じながら四季折々の美しさを楽しめるマサチューセッツ州、そしてニューイングランドの旅に出かけてみませんか。
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