火星への一番乗りを目指すアリサ・カーソン(Facebook)

火星への一番乗りを目指すアリサ・カーソン(Facebook)

「私は火星世代」。13歳のアリサ・カーソンは1月、フェイスブックにこう書き込んだ。彼女は人類で初めて火星に降り立つことを目指している。火星へのミッションは2030年までに可能になるかもしれない。

これまでに火星に行った人はいない―3歳でこの事実を知ってから、アリサは火星に行くことを夢見た。彼女の夢はその後、人類が確実に生き残れるようにしたいという願望へと変わった。「地球以外の惑星を探査に行くときが来ている。1つの惑星でしか生活しない種は絶滅する」とアリサはTEDxの講演で語った 。

米国航空宇宙局(NASA)は、1959年以降選ばれた宇宙飛行士は330人だけであり、競争はますます激しくなり、応募者が多様化していると言う。宇宙飛行士候補プログラムに選ばれる確率を高めるため、アリサは複数の外国語を勉強している。数学や科学を一生懸命勉強し、スペースキャンプでロボット製作や無重力装置を使った運動に取り組んでいる。

宇宙飛行士候補プログラムを修了するにはこれら全ての技量が要求される。訓練が始まった最初の月に、飛行服と運動靴を身に付けて25メートルのプールを泳いで1.5往復するのは言うまでもない。NASA関係者はすでに注目している(歴史をつくったNASAの女性宇宙飛行士についてはこちらを参照)。

他にも学校での勉強、ピアノとバレエのレッスンをこなしながら、アリサはファンやメディアと自分の夢について話す時間も見つけている。宇宙飛行士になることを固く決意したこの少女に誰もが会いたいと思っているようだ。彼女はファンやメディアに、人間は生まれつき探検好きな生き物だと言う。そして問う。恐竜がたどった絶滅に至る道を進みたいかと。しかし彼女の固い決意を目の当たりにして彼らが思い出すのは、おそらく何よりも「どんなことも可能だ」ということだろう。「私が、夢を追いかける子どもたちの刺激になっていればいいと思う」とアリサは英語、スペイン語、フランス語でブログに書き込んだ。

科学、技術、工学、数学の分野のキャリアに興味がある人は、TechGirlsのサイトにアクセスを。TechGirlsは中東と北アフリカの少女を対象とする国際交流プログラムであり、ウェブデザイン、ロボット工学、ビデオグラフィックなどの分野での実地技能訓練を重点的に行っている。Girls Who Codeは、コンピューター分野でのキャリアに必要な技能と資金を少女たちに提供している。

*この日本語文書は国務省の国際情報プログラム課により運営されているウェブサイト「シェアアメリカ(ShareAmerica)」に掲載された記事(2015年3月9日)の参考のための仮翻訳で、正文は英文です。オリジナルの英文はこちら:https://share.america.gov/shes-aiming-mars/