最初に人種というものを意識させられたのはいつですか? そして子どもの頃、どのように人間の違いを理解していましたか?
スミソニアン博物館群の国立アフリカ系米国人歴史文化博物館が立ち上げたオンラインポータル「人種について語る(Talking About Race)」には、このような質問があります。このウェブサイトは、米国人が人種差別と、個人や社会をむしばむその害について建設的な会話ができるよう支援するツールを提供しています。
同博物館は、人種差別はあからさまであったり、微妙なニュアンスのものであったり、分かりにくいものもあると指摘します。このウェブポータルは、教育者、親、保護者、そして人間の平等性を訴える人々が、人種差別の原因を特定するよう手助けし、差別と闘う方法を提案します。ユーザーには、白人であるということ、反人種差別主義者であること、そして人種や人種差別の歴史などのトピックに恐れず飛び込んでいくことを奨励しています。
「ポータルには、ビデオ、ロールプレーイング演習、対象を絞った質問など、啓発や議論に役立つ豊富なリソースが用意されています」と、博物館のスペンサー・クルー暫定館長は言います。「人々がこのサイトを利用し、もっと気軽に正直な対話をし、自らを省みてもらえればと考えています」
あるセクションでは、利用者は、自身の人種差別に対応し、それを止めるまでの指針を与えられます。その上で利用者には、何が反応を引き起こしたかを考え、感情的な反応と身体的反応がどう現れるかに注意を払うよう求めます。利用者は、自分の偏見を明らかにし、人種差別的な考えが自身の日常生活に与える影響を考えるよう促されます。
同博物館は、2020年5月25日にミネアポリスで逮捕中に警察官に殺された46歳の黒人男性ジョージ・フロイドさんの死後、全米に広まった抗議活動に対応してポータルの立ち上げを1カ月早めました。
事件に関与した警官の1人は、過失致死、第3級殺人、および第2級殺人で有罪判決を受けました。他の3名の警官は、第2級殺人のほう助・教唆容疑で訴追されています。
「人種について語る」ポータルは、2人の共同開発者、キャンドラ・フラナガン教育・学習担当ディレクターとアンナ・ハインドリー幼児教育担当ディレクターの10年近くに及ぶ作業の成果です。
「ふさわしい時にこの国にポータルを提供できました。ジョージ・フロイドさんの殺人事件をめぐりさまざまなことが起きており、人々がそれぞれの方法で事件を処理しているからです」とハインドリーさんは言います。「これまで白人の多くは、人種について毎日のように考え目を向ける必要がありませんでした。そういう特権を持った人たちにとって、新たな目覚めとなったのです。より多くの白人が、自覚し憤慨しています」。彼女はこう付け加えました。
このポータルは、人々が人種差別を理解する役に立つものの、それだけでは問題解決に十分ではないとフラナガンさんは言います。むしろ、全ての人が他の方法で時間をかけて、制度的な人種差別の撤廃にコミットすべきだと言います。
「これは時間のかかる作業で、生涯をかけた仕事になります」。フラナガンさんはこう述べました。
しかし、2016年の開館以来、来館者から寄せられた質問で最も多いのは、人種について、特に子供たちにどう話すかというものでした。このポータルはその第1歩になるとクルー館長は言います。
「その会話がいかに難しいか認識しています」とクルー館長。「しかし、ジム・クロウ法(公共の場所で黒人を白人から人種的に隔離した)と白人至上主義という奴隷制度の遺産にいまだに苦しみ続けている国において、心機一転やり直しその傷口をふさぐには、この困難な会話を避けて通ることはできません」
バナーイメージ:2017年、ワシントンの国立アフリカ系米国人歴史文化博物館に入場する訪問者。米国人が人種について語るのに役立つオンラインポータルを公開した (© Pablo Martinez Monsivais/AP Images)
COMMENTS7
The conviction that various races have particular attributes, capacities, or characteristics, particularly in order to recognize them as sub-par or better than each other is really shameful act. We all should race our hands against it. Thanks for sharing the blog.
Racism takes numerous structures and can occur in numerous spots. Treating somebody ineffectively on account of their skin shading, ethnicity, or where they originate from is shameful for mankind. Thanks for the article. It significantly a great realization to people.
Great and useful information, thanks for sharing this great article.
Inviting people to reveal their own preferences and to reflect on the effect of racist beliefs on their daily lives is a great step to bring awareness to everyone. Great work indeed!!
Respect you so much for that wonderful message!! Racist harming is the raw truth of society. In positive racism talks, voices against prejudice will be lifted. Every individual must be aware of this. The United States The museum has a significant role to play in this regard.
Appreciate you for a lovely and commitment blog.
Thank you for such a big post!! Racial prejudice becomes the society’s raw reality. And constructive talks on racism are the step towards raising voices against racism. This must be known to every single person. In this respect, the United States The museum has a big part to play.
Thanks for such a nice and initiative blog
Hey Lenore,
Thanks for such an important post!! Racism is a brutal truth of our society. And constructive conversations about racism is the step to raise voice against racism. Every single person must know about this topic. In this regard, the U.S. Museum is playing a vital role. Keep writing Lenore…
LEAVE A COMMENT
TOP