バイデン大統領は、就任後初めての国定公園の指定にコロラド州のキャンプ・ヘイルを選びました。2万1000ヘクタール以上の広さを誇るこの場所は、米国陸軍唯一の山岳師団が第2次世界大戦中に訓練を行ったことで知られています。

「この貴重な土地は、米国の歴史を物語っています。何千年にもわたり部族の人々は、狩猟を行い、薬草を採取し、土地との精神的な深いつながりを維持し、この神聖な土地を大切にしてきました」。10月12日にコロラド州で開かれた式典で、バイデン大統領はこう述べました。「本日、これら神聖な部族の土地を国定公園として保護する宣言に署名します」

キャンプ・ヘイルを国定公園に指定する宣言に署名し、第2次世界大戦の退役兵で元第10山岳師団のフランシス・“バッド”・ロベットにペンを手渡すバイデン大統領 (© RJ Sangosti/MediaNews Group/The Denver Post/Getty Images)

キャンプ・ヘイルを国定公園に指定する宣言に署名し、第2次世界大戦の退役兵で元第10山岳師団のフランシス・“バッド”・ロベットにペンを手渡すバイデン大統領 (© RJ Sangosti/MediaNews Group/The Denver Post/Getty Images)

「キャンプ・ヘイル・コンチネンタル・ディバイド国定公園」には、ターン(山の中の小さな湖)、滝、高山ツンドラなど、生態学的に多様な場所が含まれています。また、シロイワヤギ、アメリカヘラジカ、オオツノヒツジの他、絶滅危惧種であるオオヤマネコの生息地でもあります。

バイデン大統領はこう述べました。「我々は数十億ドルを投じて、象徴的な自然を保護し、史跡を保存し、気候変動がもたらす壊滅(的な影響)に対処します」

バナーイメージ:バイデン大統領が就任後初めて国定公園に指定したキャンプ・ヘイルの跡地。周囲を囲むロッキー山脈では、第2次世界大戦中に第10山岳師団がイタリアのアルプス山脈でのナチス軍との戦闘を想定して訓練を行った (© Thomas Peipert/AP Images)

*この記事は、ShareAmericaに掲載された英文を翻訳したものです。