マイケル・ラフ

ヒスパニック系米国人は米軍に多大な貢献をしており、その数は増え続けています。

入隊したヒスパニック系米国人の中には、軍人を職業に選んだ理由として、軍務への献身と家族の影響を挙げる者もいます。米軍は9月15日から10月15日までの「ヒスパニック文化遺産月間」で、そのような米国人に敬意を表します。

ヒスパニック系米国人は、幹部職や海外での戦略的ポストに就いています。陸軍で現役兵として勤務するヒスパニック系米国人の数は、1985年の3%から2019年には16%に増加しています。空軍職員の15%強がヒスパニック系またはラテン系米国人です。

プエルトリコ出身の母親を持つミッシェル・ピアースは、米陸軍の法務顧問に指名されました。弁護士で元空軍将校のピアースは、上院が指名を承認すれば、ヒスパニック系米国人女性として初めて同職に就くことになります。

ピアースの家族には軍との深い関わりがあります。父親はベトナムに従軍し退役した海軍上等兵曹です。

8月4日、上院軍事委員会の陸軍法務顧問指名承認の公聴会で証言するミッシェル・ピアース (© Caroline Brehman/CQ-Roll Call, Inc/Getty Images)

8月4日、上院軍事委員会の陸軍法務顧問指名承認の公聴会で証言するミッシェル・ピアース (© Caroline Brehman/CQ-Roll Call, Inc/Getty Images)

「幸運なことに、私の両親は国への奉仕を信念としていました。両親から学んだ職業倫理は、常に役に立ってきました」。ピアースはこう語ります。

ジュリー・ゲラは、陸軍の軍事情報スタッフの上級曹長で、陸軍情報部の上級下士官です。彼女は幼い頃から、アリゾナ州ツーソンで母親が4人の弟妹の世話をするのを手伝いながら、人の手本となることを学びました。

ゲラは大学の学費を捻出するため陸軍に入隊しました。彼女がまだ9歳の頃、父親は彼女のリーダーシップの可能性にすでに気付いていました。

「父は、私に何かを任せても自制心と責任感で成し遂げる能力があると見抜き、多くのことを委ねるようになりました」とゲラは言います。

空軍入隊9年目を迎えるアレハンドラ・アビラ一等軍曹のような兵士は、彼らの文化的遺産と日々つながっています。

アビラは、中南米に駐留する軍人を教えるインター・アメリカン空軍士官学校の授業でスペイン語の話者を務めます。彼女は最近、士官学校司令官の副官に昇任しました。

メキシコのモンテレイ出身の彼女は、10歳のときに家族と共に米国に移住しました。移住に伴う最大の変化は英語を習得しなければならないことでした。卒業後は空軍に入隊し、すぐに昇任していきました。

「今、私は士官学校の副官になりました。これまでのキャリアで、何か新しいことを学ばない日はありませんでした」

バナーイメージ:ヒスパニック文化遺産月間を記念する額装されたメキシコ国旗の前でポーズをとる米空軍のアレハンドラ・アビラ一等軍曹。テキサス州サンアントニオのラックランド統合基地にて (U.S. Air Force/Sarayuth Pinthong)

*この記事は、ShareAmericaに掲載された英文を翻訳したものです。