ノエラニ・カーシュナー、スザンヌ・マスト

アメリカ史上初めて、現職大統領が動物保護団体から引き取った犬を連れてホワイトハウスに移り住みました。

「メイジャー・バイデン」は2018年、大統領の選挙区デラウェア州の愛護団体からバイデン家に引き取られたジャーマンシェパードです。

メイジャーは保護施設にいた6匹の子犬のうちの1匹です。デラウェア愛護協会のフェイスブックによると、バイデン家はメイジャーの里親となり、素晴らしいひとときを過ごしたことから、正式に引き取ることを決めました。

2018年11月、デラウェア愛護協会から引き取った「メイジャー」とともに (© Stephanie Gomez/Delaware Humane Association)

2018年11月、デラウェア愛護協会から引き取った「メイジャー」とともに (© Stephanie Gomez/Delaware Humane Association)

バイデン家には既に先輩犬「チャンプ」がいました。バラク・オバマ元大統領の2008年の当選後に引き取られたジャーマンシェパードです。

約10年後、バイデン家は新しい犬を家族に迎えようと探し始めました。「かかりつけの獣医から、チャンプは12歳で、機敏さを徐々に失っていると言われ、彼を元気にするには新しい子犬を迎えるのが一番」と助言を受けたと大統領は2020年の取材に答えています。

1月26日、ホワイトハウス敷地内をチャンプとメイジャーを連れて散歩するバイデン大統領 (White House/Adam Schultz)

1月26日、ホワイトハウス敷地内をチャンプとメイジャーを連れて散歩するバイデン大統領 (White House/Adam Schultz)

アメリカ動物虐待防止協会によると、毎年650万匹のペットが保護施設に収容されています。そのうちの330万匹が犬で、320万匹が猫です。

「ファーストペット」としてのメイジャーの主な役目は、ホワイトハウスで遊ぶこととチャンプのお相手です。そして、何よりも大切な「人間の親友」という仕事があります。たとえその人が大統領であってもです。