パンデミックの影響で多くの人が巣ごもりを余儀なくされる中、アメリカ中の美術館が世界的に有名なコレクションを誰でもオンラインで見られるようにしています。
これは大きな反響を呼んでいます。アメリカのテック企業グーグルは最近、2020年に最も検索された用語を発表しました。「バーチャル」に次いで2番目に多かったのが「バーチャル美術館の展示」でした。
誰もが自宅で楽しめる人気の美術展示を5つ紹介しましょう。
ソロモン・R・グッゲンハイム美術館は、各フロアをデジタル化し、バーチャル来館者が曲がりくねったホールを上から下へと歩き回れるようにしました。グレン・リゴンの絵画の前や建物の中央に立ち、アレクサンダー・カルダーの動く彫刻「モビール」を見上げれば、このニューヨークの施設を存分に体験することができます。
ロサンゼルスにあるJ・ポール・ゲティ美術館では、壁に掛けられた常設コレクションや作品を個別に鑑賞することができます。1万3000点以上から好きな作品を選ぶことができます。
オランダの画家ヨハネス・フェルメールは、現存する作品が35点しか知られていません。ワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アートでは、そのうち4点をオンライン展「フェルメールと同時代オランダの風俗画の巨匠たち」で見ることができます。鑑賞者は、フェルメールの「手紙を書く女」を拡大し、彼の油絵具の完璧な塗り方を見ることができます。また、同展をクリックすると、サテン衣装の描写で優れた才能を発揮したジェラール・テル・ボルチなど、フェルメールと同時代の画家についても知ることができます。
マーサ・ワシントンからメラニア・トランプまで、ナショナル・ポートレート・ギャラリーのバーチャルな「アメリカのファーストレディー」では、正装したアメリカのファーストレディー全ての肖像画が展示されています。サイト訪問者は、肖像画をクリックすると、それぞれのファーストレディーについて詳しく学べます。例えば、「モナ・リザ」のアメリカへの貸し出しにはジャッキー・ケネディの外交手腕が一助となり、フランスを説得できたことなどを知ることができます。
フランスのプロヴァンス地方の星降る夜が見たければ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)がかなえてくれます。ビンセント・バン・ゴッホの最も有名な作品「星月夜」の前にバーチャルで立ってみましょう。誰でも見ることができます。
外交術の探求に興味ある方のために、国立アメリカ外交博物館(NMAD)では、外交がいかにアメリカを形成し、世界におけるその役割を明確にしてきたかを説明しています。実際の博物館はまだ準備中ですが、NMADのプレビュー展示には、より安定した世界を実現するためのアメリカの外交官と国際パートナーとの活動に焦点を当てた所産やイメージが展示されています。
バナーイメージ: ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館にあるポール・セザンヌの「Still Life: Flask, Glass and Jug(邦題:静物:フラスコ、ガラスと水差し)」などのタンハウザー・コレクション (© David Heald/Solomon R. Guggenheim Foundation)
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