バイデン大統領は、米国に定住できる難民の数を来年度は6万2500人から12万5000人に倍増させます。

「我々は、十分に審査された難民が母国の恐ろしい状況から逃れることができるよう、利用可能なあらゆる手段を用いて支援するつもりだ」。バイデン大統領は5月に発表した声明でこう述べました。この目標は、10月8日に発効しています。「これは、難民受け入れについて米国のリーダーシップと価値観を再認識するものである」

難民とは、過去の迫害のために母国を脱出する人、あるいは人種、宗教、国籍、特定の社会集団の一員であるという理由で、または政治的意見などにより迫害を受ける十分な根拠に基づく恐怖を持つ人のことです。

1980年以降、米国は310万人超の難民を受け入れてきました。

新たに承認された2022年度の難民受け入れ上限に基づき入国を許可される可能性のある各地域の難民数は以下の通りです。

  • アフリカ:4万人
  • 東アジア:1万5000人
  • ヨーロッパおよび中央アジア:1万人
  • ラテンアメリカ/カリブ海地域:1万5000人
  • 中近東/南アジア:3万5000人
  • 未割当予備数:1万人

最後のカテゴリーである未割当予備数は、ケースバイケースで使用されます。

国務省は、この新たな数字は「迫害から逃れてきた人々に安全な避難所と機会を提供する米国の長い伝統」に沿ったものだとしています。

「世界がかつてないほどの避難民や人道的ニーズに直面する中、米国は最も弱い立場にある人々の再定住を含め、人道的危機に対する保護と永続的な解決策を促進する取り組みを主導する決意である」。国務省のネッド・プライス報道官は、9月22日に発表した声明でこう述べています。

バナーイメージ:2019年、ワシントンのケネディ・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツで開催された世界難民の日のイベント後、記念写真を撮る難民の学生たち (© Arielle Moncure/UNHCR)