1800年に創設されたアメリカ連邦議会図書館は、本好きにとって夢のような場所です。1億6400万点を収蔵し、書棚を横に並べると1350キロメートルにもなる、世界最大の図書館です。
連邦議会図書館の建物は、イタリア建築様式を採用し、大理石と花こう岩でできています。連邦議会議事堂から通りを隔てたところにある、この図書館を見学するためにワシントンまで行くことができなくても、下のビデオ(英語のみ)をクリックして図書館のバーチャルツアーを楽しめます。
デジタル化されたコレクション
しかも、この図書館の大部分のコンテンツについては、インターネットさえあれば、どこからでもアクセスできます。
連邦議会図書館は1993年以降、コレクションのデジタル化を進め、ポータルサイトで世界中の人たちに提供しています。
「アメリカ連邦議会図書館にしかない収蔵品を誰でも見られるようにすることに重点を置いてきました。アクセスの約4分の1は海外からです」と、同図書館の教育プログラムを国際展開する部署を率いるジョン・ファン・アウデナレン氏は述べています。アクセスできるようにしている収蔵品の多くはアメリカのものですが、ロシア、中国、中東諸国からのコレクションもデジタル化されているそうです。
「デジタル化された収蔵品には、議会図書館が収蔵するあらゆる形態のコレクションが含まれています」とファン・アウデナレン氏は言います。書籍のほか、録音・録画資料が360万点、写真が1400万点、地図が550万点、楽譜が810万点、原稿が7000万点あるそうです。
実際にご覧になってはいかがでしょう。デジタルコレクションのうち、ファン・アウデナレン氏が特に勧めるのは以下の収蔵品です。(下記のリンクはすべて英語のみ)
- アメリカの写真家ドロシア・ラングの代表的な作品で、大恐慌時代の移住農民とその家族の写真“Migrant Mother”(移住労働者の母)
- 17世紀から20世紀初頭にかけての日本のアーティストによる木版画と絵画
- 世界中の国々から集められた第1次世界大戦のポスター
さらに、議会図書館、国連教育科学文化機関(ユネスコ)、アメリカ国内および世界中の提携図書館・学術機関が共同で運営するプロジェクト「ワールドデジタルライブラリー」を通じて、他にもさまざまな収蔵品が公開されています。ワールドデジタルライブラリーのコンテンツは7カ国語に対応しています。以下のリストは、ファン・アウデナレン氏お勧めのコンテンツです。
- エーブラハム・リンカーン大統領のゲティスバーグ演説の草稿
- スペインからのユダヤ人追放(1492年)以前にヘブライ語で書かれた、希少な聖書「サルベラの聖書」
- 14世紀に書かれたペルシャの天文学書「星座の書」

アメリカ連邦議会図書館のトーマス・ジェファソン・ビルの大ホール (© AP Images)
COMMENTS1
せっかくの動画。英語で語っているのは良いとして、何故か字幕が訳の分からないアラビア語のようで動画の説明がわからないのであきらめてすぐさまこのサイトから離れた。残念!
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