アメリカで道案内してもらう時に、「Walk up this street」「Walk down this street」って言われるかもしれないよ! 両方とも「道沿いに歩く」って意味なんだけど、「up」には近づいてくる感覚が、「down」には離れていく感覚が含まれていて、少しだけニュアンスが違うんだ。同じ事を言ってるのに、副詞によって微妙にニュアンスが変わるなんて面白いよね♪ 今日は、同じ動詞でも「up」と「down」が付くことで、ニュアンスだけでなく意味も変わるイディオムを紹介します★

Live it up

Definition: 大いに楽しむ、したいことを贅沢にやる

Example: "When I go on my vacation, I'm really going to live it up."  

旅行に行く時は、思いっきり楽しむわ。

Explanation: 友達や同僚などの周りの人に、思いっきり遊ぶぞ!って宣言したい時に使えるフレーズだね。「Live」って単語には「人生を楽しむ」って意味が含まれていて、そこに「up」がつくから「思いっきり楽しむ」って意味になるんだ☆ 似たようなイディオムで「live up to」があるけど、これは「~の期待に応える」っていう意味だから気をつけてね!

Live it down

Definition: 恥ずかしいことを乗り越える、帳消しにする

Example: "I was so embarrassed about what happened at the party; I'll never be able to live it down."  

パーティーでとっても恥ずかしいことをしたわ。一生立ち直れないかも。

Explanation: 「Live it down」は「自分がしてしまった恥ずかしいことやミスなどを乗り越える、帳消しにする」って意味だけど、よく「never live it down」という形で使われるんだ! 前に「never」がつくから、二度と乗り越えられない、つまり「一生後悔する」という意味になるんだよ。ネガティブな場面でもポジティブな場面でも使える表現です。

Crack up

Definition: 笑わせる

Example: “Jonny told a couple of jokes that really cracked me up."  

ジョニーはいくつかジョークを言って私を笑わせた。

Explanation:「Crack」は名詞だと「割れ目、ひび」で、動詞だと「割れる、裂ける」っていう意味になるんだ。どの場合でも「何かに一瞬、衝撃が加わる」ようなニュアンスがあるよね。ジョークを聞いてついこらえ切れずに吹き出すような瞬間にぴったりな表現だよ♪

(Shutterstock)

(Shutterstock)

Crack down

Definition: 法律や規則を厳格に施行する、厳重に取り締まる

Example: "They're beginning to crack down on drivers who exceed the speed limit."  

彼らはスピード違反をしたドライバーを厳重に取締まり始めた。

Explanation: 「Crack down」には「ムチでピシャリとたたく」っていう意味もあるんだけど、これと関連させるとイメージしやすいよね!「on」の後に取り締まる対象を書くんだ。フォーマルな状況でよく使われるから、英語の記事やニュースで目にするかもね☆

Back up

Definition: 支援する

Example: "I think that's a good idea; I'll back you up when you present it at the meeting."  

良い考えだと思う。あなたが会議で提案する時は力になるわ。

Explanation: パソコンとかスマートフォンで、よく「バックアップをとる」って言うよね。それと一緒で、「後ろから何かを支える」って意味でいろんな場面で使えるんだ! 「Back up」の対象は物でも人でも大丈夫です♪

(Shutterstock)

(Shutterstock)

Back down

Definition: 手を引く、引き下がる、撤回する

Example: “George backed down from supporting the plan when he saw that everyone else was against it."  

ジョージは全員が反対したのを見て、その計画の支持を撤回した。

Explanation: こちらは「back up」とは逆で、自分が取り組んでいた物事から手を引く時に使うんだ。似たようなイディオムで「(事業などから)手を引く」という意味の「back out」もあるけど、こちらは「キャンセルして手を引く」というニュアンス。「Back down」だと「自分が負けたり、支持が得られなくて手を引く」という意味合いになるから、シチュエーションで使い分けてみよう★