これは、ウラジーミル・プーチンの侵略によるウクライナの損失に焦点を当てた連載の一部です。このインタビューは、2月24日にロシア軍が再びウクライナに侵攻する前に行われました。

2014年にロシア軍がウクライナに侵攻する前、オレクサンドルは国じゅうを旅して回り、衛星通信のエンジニアとして働き、妻と共に家庭を築いていました。

2014年、ロシア軍がクリミアを不法に奪い、東部ドンバスの一部に侵攻した際、故郷であるウクライナ南部のミコライフは「占領の危機に瀕していた」とオレクサンドルは言います。そこで彼は自ら志願してウクライナ軍に入隊しました。当時47歳で軍隊の経験はありませんでした。

「私にとって平和な主権国家のウクライナは、人命と自由が常に最優先される国です」と彼は言います。

オレクサンドルは祖国を守る戦いで両腕と片目を失ったウクライナ人技師。「ロシアのウクライナ攻撃（2014年）の後、ウクライナ軍への入隊を志願しました」と語る (State Dept./M. Gregory)

2014年の戦闘で、オレクサンドルは両腕と片目を失いました。「もう一度生きるすべを学ばなければならなかった」。彼はこう述べます。

2014年の侵攻から7年、オレクサンドルと友人たちは、退役軍人が市民生活に適応するのを支援する非営利団体を立ち上げました。

また、退役軍人省で2年間勤務し、ウクライナの国立軍事記念墓地の設立に携わりました。オレクサンドルはまた、ウクライナ独立のために命を捧げた義勇軍大隊を追悼する書籍の製作を支援しました。

「ロシアはウクライナの自決権、ウクライナ人が望むように生きる権利を今だけでなく永遠に奪おうとしている」と彼は言います。

オレクサンドルによると、2014年にウクライナのクリミアやドンバス地方で多くの友人が家や職を失い、生活を再建しなければなりませんでした。

「ロシア連邦が脅かしているのは一つの国だけではなく、ヨーロッパ全体、そしておそらく文明世界全体であることを、ヨーロッパの隣人たちに理解してもらいたい」。オレクサンドルはこう述べました。

「重い戦傷を抱える身ではあるが、退役軍人として、いかなる状況であろうと国を守ろうと決意している」。オレクサンドルはこう語ってくれました。

オレクサンドルの物語は、こちらのビデオでもご覧になれます。ナタリア、スタニスラフ、アンドリアーナなど、他のウクライナ人の経験談もご覧ください。

バナーイメージ：オレクサンドルは、2014年にロシア軍がウクライナに侵攻するまでは衛星通信のエンジニアとして働いていた (Courtesy of Oleksandr)