ユキ・近藤・シャー 在福岡アメリカ領事館 広報担当領事

皆さん、はじめまして。在福岡アメリカ領事館で広報担当領事を務めるユキ・近藤・シャーと申します。在日アメリカ大使館・領事館では、11月18日~22日の「国際教育週間」をお祝いしています。私は以前、大学のアドミッションオフィス(入学事務局)に勤務した経験があることから、日本人学生の皆さんにアメリカ留学のアドバイスができることをうれしく思います。

私は国務省入省前、長年にわたり、ダートマス大学、スタンフォード大学、ハーバード大学ケネディ公共政策大学院で入学審査を担当し、志願者選考に携わってきました。日本人高校生の審査も私の仕事の一部で、多くのエッセイ(志望動機説明書)を読み、志願者を審査する会議にも出席しました。この経験で得た知識を皆さんにお伝えします。

アメリカには世界各国から100万人以上の留学生が集まっていることを知っていますか? 異なる視点や考え方をアメリカの大学に持ち込む留学生は、キャンパスの学習環境を構成する重要な要素となっています。

「留学生がキャンパスに持ち込む多様な文化は、私たちの宝です。日本も例外ではありません」カリフォルニア・ルーセラン大学のマイケル・エルガリコ入試担当学長は、こう話します。「カリフォルニア州と州民は伝統的に、日本だけでなくアジア太平洋地域全体と強いつながりを持っています。私たちは留学生を通して、このつながりをさらに強めたいと考えています。カリフォルニア・ルーセラン大学は、キャンパスの一員として留学生が持ち込む貴重な視点を、大歓迎で受け入れます」

アメリカの大学は留学生の受け入れに積極的です。ぜひ皆さんに、アメリカで勉強して欲しいと思っているのです。

このシリーズでは、エッセイの書き方、推薦状、課外活動、共通テスト、面接など、留学に関するさまざまな話題を取り上げていきます。アメリカの大学出願の締め切りが1月2日と迫っていることから、本シリーズは国際教育週間を祝うだけでなく、皆さんが願書を仕上げるよい助けともなるでしょう。ここでの情報が、アメリカ留学を目指す皆さんのお役に立つことを願っています。

アメリカ留学の最初のステップは、両国の出願プロセスの違いを知ることです。日本では、「大学受験」の結果で合否が決まります。一方アメリカでは、大多数の大学が「総合的な評価法」を採用し、さまざまな書類から、出願者の学業成績、経歴、リーダーとしての素質、志望動機を審査します。855校の大学が、「コモン・アプリケーション(Common Application)」と呼ばれる共通願書を採用しており、出願者は、個人情報、学歴、成績(成績証明書)、共通テストのスコア、課外活動やリーダーシップ活動、先生からの推薦状、エッセイを入力します。

次に送信ボタンを押して願書を提出しますが、「いったい誰が私の願書を読んでいるのだろう」と思ったことはありませんか?実は、さまざまな人があなたの書類に目を通しているのです。私が働いていた大学のアドミッションオフィスには、当時の私のような新卒スタッフもたくさんいて、次世代の志願者の選考に携わっていましたし、審査歴30年以上のベテラン職員もいました。各担当官は、独自の視点から審査しますが、何よりも大切なのは、このような担当官の1人に「この人を入学させたい」と強く思わせることです。その担当官の仕事を簡単にするためにも、印象に残る素晴らしい願書を用意しなければなりません。では入試担当会議をのぞいて、アメリカの大学が書類選考で何を求めているのか見つけていきましょう!

Yuki Kondo-Shah国際教育週間(11月18日~11月22日)にちなみ、在福岡アメリカ領事館で広報担当領事を務めるユキ・近藤・シャーから、米大学合格への鍵となるアドバイスをお届けします。5回シリーズの記事の中で、学生と教員がどのように出願準備を進めるべきかを説明します。近藤・シャーは、国務省入省以前にダートマス大学で志願者選考のインタビューを行っていました。また、スタンフォード大学とハーバード大学では、願書の審査を担当していました。その時の実体験から得た役に立つ情報を、留学を検討中の皆さんにお伝えします。

このシリーズの記事は、以下のページをご覧ください。

第2回 テーマは自由!650語のエッセイで差をつけよう
第3回 重要な課外活動
第4回 ポイントは6つ!印象に残る推薦状を書いてもらおう
第5回 推薦状の書き方―先生のための心得

EducationUSA主催のアメリカ留学イベントは、こちらのウェブサイトをご覧ください。