皆さんは課外活動で何をしたいと思っていますか?「部活」はやっていますか? 学校でリーダーの役割を担ったことはありますか? 趣味や情熱を傾けられることは何ですか? 家計を助けたり進学資金を貯めるためにアルバイトをしていますか? これらは全てアメリカの大学が受験者に尋ねる質問で、皆さんの答えを知りたいと思っているのです。
競争率の高い多くのアメリカの大学では、志願者の良い成績やテストの点数は、入学願書の出発点に過ぎません。例えばスタンフォード大学などを受験する生徒の多くは、応募資格として必要とされる成績やテストの点数をすでにクリアしています。そのため入学審査委員会は、エッセイ、推薦状、課外活動で受験者を判定することになります。
アメリカの大学では、志願者の現在のリーダーシップ能力と、将来のリーダーシップ能力の可能性を証明するものが求められます。選考基準が厳しい大学では、入学審査委員会は「総合的な評価法」の一環として課外活動を評価します。コモン・アプリケーションには課外活動を記載する書式が含まれており、課外活動の経験を語る機会が与えられます。自身にとって最も重要であった課外活動についてのエッセイを求める大学もあります。
願書の課外活動記載でカギとなるのは、「量より質」です。つまり、毎年異なる課外活動に従事した場合より、長期にわたって1つか2つの課外活動を継続した志願者の方が選考されやすくなるのです。例えば、あなたが中学校で楽器の演奏を始め、高校でもずっと続けて、ついには県あるいは全国レベルのオーケストラで演奏したなどという経験です。あるいは、スポーツチームやディベート部でキャプテンを務め、大会で他校と競った経験なども選考で有利となるでしょう。
もしあなたが経済的もしくは家庭の事情でアルバイトをしたり、自宅で兄弟姉妹の面倒を見たりしている場合、それも願書に書くべき活動内容になります。生徒によっては、そんなことは従来の学校の課外活動ではないからと、書式に何も記載しないことがあります。それでは「この生徒は授業以外では何をしていたのだろう?」という疑問を入学担当官に抱かせることになります。
では大学は、なぜ授業以外であなたがどう過ごしたかを知りたがるのでしょう? アメリカの大学は、それぞれ活気に満ちたキャンパスコミュニティーに誇りを持っているので、入学審査委員会は、大学で課外活動に参加する学生を入学させたいと思っているからです。希望する大学のウェブサイトで参加したいと思うクラブや活動に関する情報をリサーチし、それについてエッセイを書いてみてください。私がスタンフォード大学で入学審査を担当していたとき、あまりにも多くの生徒が、太陽が降り注ぐカリフォルニアにあるスタンフォードに進学したいと書いていました。それはそうなのでしょうけれど、参加したい具体的なクラブ名を事前にリサーチして調べておいて、もし入学できたらそのクラブでキャンパス活動をしたいと記載する方がずっと賢明だと思います。

このシリーズの記事は、以下のページをご覧ください。
第1回 アメリカの大学は皆さんを待っています!
第2回 テーマは自由!650語のエッセイで差をつけよう
第4回 ポイントは6つ!印象に残る推薦状を書いてもらおう
第5回:推薦状の書き方―先生のための心得
EducationUSA主催のアメリカ留学イベントは、こちらのウェブサイトをご覧ください。
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